「やがて君になる」をアイドル・心理学で読み解いてみた
Free-Photos / Pixabay

配信アプリshowroomにて、AKB48の岡田奈々さん(STU兼任)とSTU48の沖侑果さんがコラボ配信していました。

そのなかで「百合漫画」の話題になり、推しメンの岡田奈々さんがオススメしていたので「やがて君になる(アニメ版)」を一度みてみました。

彼女の「百合漫画」好きは有名で『どのような心情になるのか?』に興味があったからです。

「百合漫画」を初めてみましたが「やがて君になる」は繊細に構成されており、非常に興味深い作品でした。

自分の思考をまとめるため、今回は記事を書くことにしました。

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「やがて君になる」作品概要

作者:仲谷鳩さん  略称:「やが君」

2018年秋アニメ

誰のことも特別に思えない少女と、自分自身のことが嫌いなために他人からの好意を受けいられない少女の2人を軸とした百合漫画

「月刊コミック電撃大王」で連載されていた

作風:繊細な心の動きを豊かな背景描写やBGM、目や手の動きなどで魅力的に表現された落ち着いた雰囲気の作品。純文学の日本映画のように感じるセリフや言葉のチョイス・カメラワークは、ほどよい「緊張感」や「分岐ポイント」を演出している。

 

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「やがて君になる」評価と感想

「やがて君になる」の評価やレビューは多くありますが、自分の得意な「アイドル」「心理学」の分野を交えて書いてみたいと思います。

「やがて君になる」は百合漫画とされてますが、恋愛に必要な心理条件を満たして描かれています。

  • 秘密の共有(同級生にキスシーンを見られたこと)
  • 互いの共通点(「好き」という感情へのコンプレックス)
  • 共同作業(生徒会として過ごす時間)

以上の点は百合に限らず、親密になり恋愛へ発展していく王道パターンであると考えられます。

秘密の共有:タブーと恋愛の関係性

同級生にキスシーンを見られた時から、主人公(小糸侑)が恋愛感情を意識し始めたように感じました。

キスした相手(七海燈子)は、それほど動揺してる様子がなく、心理描写が少ないのも印象的でした。

そして、秘密の共有とタブーな感情が、恋愛を加速させる装置的な役割となっています。しかしながら、「やがて君になる」の優れた点は「タブーな恋愛」として強く描かれていないこと。バランス感覚が秀逸な作品です。

女性アイドルと恋愛禁止

女性アイドルAKB48グループは、暗黙の了解で「恋愛禁止」の風潮があります。

それを本当に守っているメンバーがいるのかはわかりませんが、人気メンバーの岡田奈々さん、元NMB48の山本彩さんは「百合漫画・BL漫画好き」と公言しています。

山本彩さんは、NMB48のライブ内のワンコーナー「百合劇場」でメンバーとキスして話題となったこともありました。

  • みんなの前ではしっかりした先輩の七海燈子が、山本彩さん
  • 先輩に振り回される優しい後輩の小糸侑が、太田夢莉さん

アイドル好きなわたしには、そのように重なるシーンもありました(妄想です)

山本彩さんの楽曲がしっくりくる

初めて百合漫画「やがて君になる」をみて、自分の思考をまとめるため散歩しながら考えていました。

わたしは、自分の感情にあわせた音楽を聴くことが多いのですが、そのとき心地良かったのは山本彩さんの曲でした。

彼女は作詞のなかで「僕」という表現を多用しています。それを「ファン=僕」の目線であると解釈していましたが、他の解釈の余地もありそうです。

 

気付いたらこんなにも僕は

君で出来ていたんだ

優しく君が笑うだけで なぜか涙も心の傷も

何もかも全て浄化されていく

どんな薬より僕には 確かな効果があるんだ

透明な気持ちで 君の目を見つめてた

山本彩「JOKER」より引用

 

「許されない愛」で、世間一般の有名作品は「ロミオとジュリエット」ではないでしょうか。

許されることならあなたの

肌に誰も触れさせず

閉じ込めておけないでしょうか

どんな楽園もあなたとの地獄には勝てない

希望の鍵はどこにあるのか

(中略)

ロミオとジュリエットにはなれない

なんて悲しいノンフィクション

山本彩「unreachable」より引用

山本彩さんの楽曲に興味をもたれたかたは、一度聴いてみてください。

*彼女が百合であるということではありません

 


α(初回限定盤)(DVD付)

 

「百合漫画」に対する偏見

「やがて君になる」を観るまで、百合漫画を好きなメンバーの気持ちが理解できませんでした。しかし、そこで描かれていたのは心理描写が鮮明な「恋愛漫画」でした。

推しメンである岡田奈々さんが「やがて君になる」を好きな理由がわかる気がしました。いっそう彼女を魅力的に感じ好感がもてます。

コンプレックスが共感を呼ぶ

「やがて君になる」には無数のコンプレックスが散りばめられており、それらが多くの人の共感を呼んでいるのではないでしょうか。

数あるコンプレックスは「七海燈子が赤面しやすいこと」から「死の影」すらつきまとう重いものまで幅広く感じました。

気づいた点をあげてみます。

カインコンプレックス…自分とは生き方が違う人に対するコンプレックス。兄弟間の強い敵対感情などが有名で、発展すると「二重人格」他にも死の影すらつきまとう「二重身」がある。(芥川龍之介・三島由紀夫など)

「やがて君になる」作品内でも危険なシーンがありましたね…汗

 

劣等感コンプレックス…小糸侑の恋愛観、七海燈子の姉に対しての感情(トラウマも含む)

心の相補性…七海燈子と小糸侑は互いの心を補っている(恋人や夫婦は無意識にそうなっていることが多い)

ディアナコンプレックス…女性における男性的な強さと独立心。男性を寄せ付けず独身を通すか、結婚したとしても相手を非男性化してしまう。

 

自己実現

作者が、最も伝えたかったことではないでしょうか…

自己実現とは「自分が自分らしく生きること」

他人と比較してる限り、自分の幸せを見つけることはできない。

自分の幸せは、自分の中にしかないからだ

コンプレックスを拒否したり回避したりすることなく、それらとの対決を通じて自我の力を少しずつ強めてゆくことが自己実現の過程である…七海燈子と小糸侑は、恋愛により個々のコンプレックスと対決し、自己実現したのではないでしょうか。

 

色々なコンプレックスや心理学については、こちらに詳しくまとめてあります。

https://sinrigakusaron.com/sinrigakunyumon-konpurextukusu-kawaihayao

 

数あるコンプレックスのうち一つは、生きていくうえでわたしたち全ての人間が経験するのではないでしょうか。

「やがて君になる」は、百合漫画の枠をこえた恋愛漫画であると理解できます。

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「やがて君になる」Huluで見放題

わたしは「やがて君になる」アニメ版をHuluで観ました。

Huluでは、Niziプロジェクト、乃木坂46やSTU48などアイドルに関する番組も数多く取り揃えています。

アニメでは、話題の「鬼滅の刃」から「約束のネバーランド」「呪術廻戦」など多くの作品を配信しています。

その他にも、バラエティー番組・邦画・洋画・アジア映画・特撮ヒーローものまで幅広く対応しており、わたしが長年継続してる配信サイトです。

2週間無料でお試しできるのもおすすめです。

 

STU48非公式「百合部」誕生?

岡田奈々さん(STU兼任)と沖侑果さんのコラボ配信のなかで、STU48非公式「百合部」の誕生示唆がありました。

部長:岡田奈々さん

副部長:沖侑果さん

部員:中村舞さん

新規部員として、大谷満里奈さんを勧誘するとの発言もあり…

沖侑果さんと中村舞さんは「やがて君になる」アニメ版を一緒にご覧になったようです。

「沖舞」としてグラビアやその他の仕事もこなす2人。同期で仲良しで有名です。

非公式ですが、STU48「百合部」のこれからにも注目です。

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