乃木坂46『不遇の二期生』という意見をたまに耳にする。
二期生メンバーが好きで「不遇」という言葉を使っているのかわからないが『二期生は不遇』というレッテルを貼って何か良いことがあるのだろうか?
また、本当に乃木坂46『二期生は不遇』なのかを考えてみたい。
目次
乃木坂46『二期生が不遇』な理由
乃木坂46『二期生が不遇』といわれる理由として、二期生募集時期(加入時期)がある。
乃木坂46は2011年8月21日に誕生して、2012年2日22日にファーストシングル「ぐるぐるカーテン」でデビューする。
二期生がお披露目されたのは、乃木坂46がデビューしてわずか「1年3ヶ月後」の2013年5月11日
その頃はAKB48グループが全盛期であり、乃木坂46一期生ですら全国的に知名度がない状況であった。
二期生募集オーディションが告知された時『加入するの早くない?』そう感じた記憶がある。
乃木坂46一期生「人気の壁」と初の「先輩・後輩」のとまどい
乃木坂46は徐々に確実にファンを増やして、一期生メンバーは白石麻衣さんを筆頭に人気していくことになる。
現在は、仲良しアイドルグループといえば「乃木坂46」のイメージが強いが、一期生と二期生しかいなかった当時は、そんなに仲良しグループの印象はなく、どちらかといえば「張り詰めた緊張感」があった。
そのような緊張感漂う一期生多めの中に、二期生メンバー数名が選抜として加わったり、7枚目シングルのバレッタでは堀未央奈さんがセンターを務めた。
また、バラエティ番組でも同様であるが、人気がある一期生多めの中で「二期生メンバーのチカラが充分に発揮できる」環境が整っていなかったように思う。
そうこうしてるうちに「三期生」が加入し世間の目はそちらに向いた。着実に「人気を獲得していった一期生」と「初々しい三期生」が注目されたのである。
長々と書いたが、乃木坂46『不遇の二期生』といわれる原因は「二期生のオーディション時期と加入時期」だといえる。
乃木坂46「二期生はかわいそう?」
さきほど述べたように「二期生の加入時期」や「グループ・一期生人気の途上」「三期生の加入」などを考えると二期生は「少しかわいそう」という気もする。
しかしながら、あのタイミングでオーディションがなければ、乃木坂46「新内眞衣」は存在しなかっただろう。
彼女は、大学生で就職活動中に「乃木坂46二期生オーディション」を受け見事合格している。
ただ、まだグループの形が明確にできていない状況で、一期生デビュー後「1年3か月で二期生が加入したことのみ」で考えるなら二期生はかわいそうであったのかもしれない。
乃木坂46「二期生は失敗?いらない?」
二期生で頭角をあらわしたのは「センターに抜擢された経験もある堀未央奈さん」だった。
他のメンバーもチャンスは与えられていた感じはするが、そのチャンスを活かして這い上がったのは新内眞衣さんではないだろうか。
二期生の失敗とは「運営側の募集時期」「メンバー育成」などであろう。
ファンのなかには『二期生いらない』などと心無い意見もたまに耳にするが、乃木坂46にとって「二期生の存在は運営の失敗も含めて非常に大きかった」と思う。
「アンダーライブ」や「良質なアンダー楽曲」の存在は二期生のおかげ
乃木坂46を語る上で欠かせないのは「アンダーライブ」
アンダーライブが初めて開催されたのは、2014年4月13日8枚目シングル「気づいたら片想い」の全国握手会後であった。
最初は「楽天の企画ライブ」であり、その後は「シングル購入特典」での開催となり「3回目で初のチケット制・グッズ販売」もされた。
もし、早くに二期生が加入していなければ「アンダーライブというものが存在しなかった」可能性がある。
アンダーライブは「乃木坂46に欠かせないコンテンツ」となり、また「アンダー楽曲」は乃木坂46の表題曲では表現できない「独特な雰囲気」で人気していくこととなる。
以上のことから「乃木坂46二期生は決して失敗などではなく」また必要不可欠な存在となったのである。
乃木坂46選抜組の「販促活動」とアンダー組「ファンとの絆」のスタイル確立
乃木坂46選抜「表題曲」とアンダーメンバー「アイドルの内面を表すような楽曲」
選抜組は「メディア露出し販促活動」アンダー組は「アンダーライブによりファンとの絆を深める」という乃木坂46の1つの形が出来上がったのではないだろうか。
アンダーメンバーといっても、他のアイドルグループなら「選抜メンバーのようなルックスの良さ・パフォーマンス」で乃木坂46の「メンバー層の厚さ」を世間に知らしめることにも繋がった。
乃木坂46「選抜にとらわれる」と不遇に感じる
乃木坂46二期生の多くは「アンダーメンバー」として活動を始めて選抜メンバーとなったわけだが『二期生は不遇』と強く感じるファンは「選抜」だけにとらわれすぎているのではないだろうか。
乃木坂46では、選抜に選ばれなくても「アンダー楽曲」「ミュージックビデオ」「アンダーライブ」もあり活躍と発信のチャンスを与えられている。
また、「個人PV」がCD特典であることもあり『誰も見捨てないぞ』という意志を感じる乃木坂46運営やグループが好きだ。
自分の推しメンが選抜に選ばれなくてイライラする気持ちも分からなくないが、選抜メンバー以外でこんなに「チャンスや発信の場」を与えてくれるグループは珍しいだろう。
個人的に、好きなメンバーは選抜だろうがアンダーだろうが、センターだろうが三列目端っこだろうが「どこにいても私にとってはセンターだ」皆さんもつねに目で追っているであろう。
「選抜」にファンが固執すると良いことがあまりなく、メンバーにとってもプレッシャーとなるのではないだろうか。
「選抜」に固執しメンバーを追い詰めているのはファン?
『推しメンを選抜へ』の考え方は、熱心なファンがメンバーを追い詰める可能性がある。
乃木坂46のみならずアイドルグループで、選抜に選ばれなかったメンバーがファンの方へ『ごめんなさい』と謝ってるシーンはよくある。
私はあれが嫌いだ
メンバーが謝る必要はあるのだろうか?
「個人握手会・ミーグリ」などで多くの枚数のCDを購入している「ファンに対しての謝罪」なのか分からないが、ファンは「勝手に応援してる」わけでありメンバーに謝罪させてはならないと思う。
また、乃木坂46の選抜基準について別の記事を書くつもりであるが「少数のファンの推し上げ」のみが選抜理由ではないと思う。
熱心なファンが選抜にこだわり『メンバーを追い詰めてはいないだろうか』と心配になる。
乃木坂46二期生「新内眞衣」はなぜ人気?彼女の魅力について
『不遇の二期生』といわれているが、着実に確実に仕事で結果をおさめ「自分のポジションを確立したのは新内眞衣さん」ではないだろうか。
新内さんは奨学金返済のため「OL兼任アイドル」という新しいジャンルとしてアイドル活動を開始する。
ニッポン放送関連会社に就職し「週5日定時に出社」し経理や事務の仕事をこなしつつ「乃木坂46のレッスン」を受けていた。そんな彼女のアイドル経歴が素晴らしく理想的なのでご紹介したい。
2014年10月乃木坂46のカフェマネージャーに就任
2015年3月「OL兼任アイドル新内眞衣のまいちゅんカフェ」(BayFM)のMCを務めることが発表され1年間出演
2015年5月乃木坂46の12thシングル「太陽ノック」で「初の選抜入り」が発表された。
2016年3月より「乃木坂46新内眞衣のオールナイトニッポン0」(ニッポン放送)の水曜日パーソナリティとして放送開始
*1年間の「OL兼任アイドル新内眞衣のまいちゅんカフェ」(BayFM)の結果が認められたのだろう
2016年11月に埼玉応援団(コバトン倶楽部)のメンバーに就任
*ラジオ番組のコーナーで出身地の埼玉県を題材にしたものがあったご縁
2017年11月に埼玉県庁オープンデーのイベント出演と同日に「ファースト写真集」を発売
2018年3月に勤めていた会社から退社
2019年3月に「2誌のレギュラーモデル」となり、4月から「オールナイトニッポン水曜日」のパーソナリティを乃木坂46が務め、メインパーソナリティとなった
*オールナイトニッポン0の頑張りが認められたのであろう
また、乃木坂46の活動としては「2016年11月に発売された16thシングルから28thシングルまで選抜入り」し、乃木坂46グループになくてはならないメンバーとなった。
以上のように『不遇の二期生』といわれながらも新内眞衣さんは着実に確実にステップアップして「自分のポジションを確立」したのである。
「新内眞衣といえばラジオ」の確立
ニッポン放送関連会社に就職し「ラジオ仕事でステップアップ」しているのは「かなりの強運」な印象であるが、彼女の優しい声質や語りかけるような話し方、面白い内容(プライベートを晒す失敗談など)には努力を感じる。
また、オールナイトニッポン0時代は「深夜3時から4時30分までの生放送」であり、体力的にもキツかったのは想像できる(私もリアルタイムで聞いててキツかった)
深夜3時からの放送となると、聞いてるリスナーも少ない気がして手を抜きたくなるであろう。しかし、新内さんは毎週全力投球で一生懸命な印象であった(たぶん)
一生懸命な人には「時代」も味方する
タイムフリーで楽しめる「radiko」や動画配信サービス「LINEライブ・SHOWROOM」の存在である。
10〜20年前の「ラジオ放送」とはまったく異なる「ラジオ」のスタイルだ。
radikoだけでなく、動画配信サービスのチカラにより「乃木坂46・新内眞衣さん」の名が轟くこととなった。
また、乃木坂46や個人仕事としての活動だけでなく、一期生と二期生の交友(松村沙友理さん、桜井玲香さん、秋元真夏さんなど)、三期生の良き先輩(梅澤美波さんの師匠といわれる)となり「仲の良い乃木坂46のイメージを定着させた」のは新内眞衣さんなのではないかと思う。
今回は、新内眞衣さんを例に紹介したが「山崎怜奈さん」も同様に活躍している。そして彼女は「選抜だけが絶対ではない」ことを証明しようとしているように感じる。
また、先日卒業発表された寺田蘭世さんは選抜に選ばれた時、あまり喜んだ様子を見せず『先輩メンバーに心配された』ことを「君に叱られた」特典映像で告白している。彼女にとって『アンダーでも選抜でも頑張ることに変わりはない』からだと言う。
以上のように、二期生メンバーの「アンダー」の在り方や考え方を後輩に示した功績は大きいのである。
また、メンバー以上にファンが「選抜とアンダー」にとらわれるのではなく「ありのままのメンバー」を受け入れ応援することが重要なのではないだろうか。
まとめ
今回は、乃木坂46「二期生は不遇なのか」について考えてみた。
確かに「二期生の加入時期」や「グループとしてのタイミング」でいえば不遇だったのかもしれない。しかしながら、ファンが『二期生は不遇』のようなレッテル貼りをしても何も良くならないのではないだろうか。
また、「選抜入り」だけで考えるとずっとアンダーメンバーは不遇に感じるかもしれない。
しかし、新内眞衣さんのように「自分の得意なフィールド(彼女の場合はラジオ)」を早く見つけて、今の仕事に対して一生懸命向き合えば「不遇の流れを断ち切れる」のではないだろうか。
今日(2021.10.27)も新内眞衣さんは深夜1時から3時までラジオの生放送。
彼女は『不遇と嘆かない』よく笑う人だ。
*余談 私は新内眞衣さんのラジオ放送から「ラジオを聞く」ことを始めたしラジオが好きになりました。アイドルグループやメンバーの人気に関しても「ラジオ」はかなり重要なツールになっているように感じます。
とくに乃木坂46のメンバーは「綺麗な声」「かわいい声」が多いのも利点でしょう。地方出身メンバーがローカルでラジオ番組のレギュラーになっており、そのメンバーは是非ラジオを頑張ってほしいし、ファンの方々は推しメンが出演するラジオ番組が盛り上がるようなメールを送ってあげてほしいと思います。
ラジオ放送が始まったのは1925年。およそ100年前です。
「映画」は1899年。これは120年前…スマホが普及しストリーミングサービスが流行するような時代になっても「廃れない文化」には何らかのチカラがあるようです。