今年も芸術の秋。アッキーナがやってまいりました(アッキーナは関係ない)
アートを楽しむ遠征シリーズ第4弾
今回は、「アンディーウォーホルキョウト大回顧展」に行って参りました。
昨年の「乃木坂46フォーシーズンズ」に比べると乃木坂メンバーはあまり参加していなかったり、乃木坂46メンバーの作品は無いのですが、我らの齋藤飛鳥ちゃんがオーディオガイドナレーションをしてくれるらしいので訪れてみました。
昨年の「乃木坂46フォーシーズンズ」の記事はこちら
『それくらいで行きやがって、このチョロオタが!』と思われるかもしれませんが「アートに触れる」機会やきっかけって人生においてあまり無くないですか?
なので私は些細な理由であっても、余裕があればアート展に訪れたいと考えています。
アートに触れるのはとても大切
私が乃木坂46を好きな理由として「アート性」があります。アイドルがアート性を持たずエンタメ1本で勝負すると消費されるばかりでいつか廃れていくと考えています。
詳しくはこちらをご覧ください
前置きが長くなりましたが「アンディーウォーホルキョウト展」の感想について書いていきます。
目次
アンディー・ウォーホル・キョウト展とは?
ポップアートの旗手アンディー・ウォーホルの代表作に加えて、商業イラストレーター時代や生い立ち、晩年の作品群までも網羅する大回顧展です。
また、京都とウォーホルの関係に目を向け、そのゆかりを示す貴重なスケッチや関連作品が展示されています。
- 場所 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
- 会期 2022年9月17日〜2023年2月12日
- 時間 10〜18時(最終入場時間17時30分)
- 休館日 月曜日(祝日を除く)12月28〜1月2日
詳しくは公式ホームページをご覧ください
https://www.andywarholkyoto.jp/
アンディー・ウォーホルってどんな人?
アートに触れる時は、なるべく「真っ白な心の状態」が良いとされています。
なぜなら、アート作品から感じることに「正解や不正解はなく」あなたが感じたことを大切にすべきだからです。
アンディー・ウォーホル・キョウト展に行くと、私のようなアート初心者は場の空気に呑まれてしまいました。
しかしながら、時間をかけてゆっくり作品を見て回ると心に余裕が出てきます。
私は最初から齋藤飛鳥さんの音声ガイドを聞きながら作品を見て回ったのですが、できるなら最初の一巡目は「真っ白な心の状態」で音声ガイドも使わず鑑賞した方がいいかもしれません。
それは、これからご紹介するアンディー・ウォーホルの経歴や生い立ちを知ることも同様です。作品を見終わった後に制作者や作品について深堀りしていくことをオススメします。
*余計な先入観が入り「真っ白な心の状態」でアートを感じれなくなるからです
アンディー・ウォーホルの功績
アンディーウォーホルは「ポップアート界の旗手」と呼ばれ、1960年代に活躍したアーティストです。
*ポップアートとは現代社会における「大量生産・大量消費」をモチーフとして作品を作る芸術運動
それまでは「一点もの」が主流であったアート作品を「シルクスクリーン」と呼ばれる大量印刷の技法(プリントごっこのようなシステム)により、作品を大量生産し世間に広めました。
ウォーホルがポップアートを確立する前の1950年代は抽象表現主義が盛んでしたが、その流れの中で「多くの人に身近な人やモノでさえもアートになる」と提唱し多くの人々に衝撃を与えました。
マリリンモンローとスープ缶が有名
アンディー・ウォーホルの登場により芸術の流れは変わり、後のアーティストに多大な影響を与えたことが彼の功績といえるでしょう。
アンディー・ウォーホルのアトリエ「ファクトリー」
1964年にアンディーウォーホルは自身のアトリエ兼サロン「ファクトリー」を設立しました。
ファクトリーでは、ウォーホルの作品が量産されていった他に、頻繁にパーティーが開催されアートについての議論の場ともなりました。
また、ファクトリーは一流の芸能人から駆け出しのアーティスト、デビューしたてのモデルなどが「入り乱れる場所」となっていたようです。
ウォーホルに「肖像画を描いてもらうこと」がステータスとなり、アメリカ芸能界の影の実力者になっていたようです。
現地では紹介されていなかったですが「ウォーホルの影の部分」について詳しくはこちらをご覧ください
個人的にウォーホルが「イケイケの時代」より「晩年の作品」のほうが好きです。作者の心理が作品に表れてるのかもしれません。
齋藤飛鳥さんの「音声ガイド」ってどんな感じ?
齋藤飛鳥さんの音声ガイドを利用するには「スマホでQRコードを読み取る」必要があります。
専用アプリとかではありません。
また、スマホから直接音声が出てしまうので「他の観覧者の邪魔にならないよう」にするには「イヤホン」を持って行くことをオススメします。
スマホで音声を極小にして直接聞くことも可能ですが、利便性や音声ガイドに没入したい方は是非ともイヤホンを持参しましょう。
「QRコードを読み取る場所」は展示室に入る前のところにあります。
『音声ガイドで、全部一度に説明されても困るんじゃないの?』そんな不安がありました。
展示室と音声ガイドには「番号」が付けられており、現在見ている「展示スペースの番号」と同じ「音声ガイドの番号」を再生するという形になります。
アンディー・ウォーホル作品やアート初心者の私にとって音声ガイド飛鳥さんはかなり助けとなる存在でした。
わかりやすく説明してくれるので是非利用しましょう。
「アンディー・ウォーホル・キョウト大回顧展」の感想
アート初心者の私の感想としては、アンディーウォーホル晩年の「死」を題材とした作品が1番興味深かったです。
アンディーは死について『ぼくは死ぬということを信じていない、起こった時にはいないからわからないからだ。死ぬ準備なんかしていないから何も言えない。』と語っていますが、実際のところは「死」に対してかなりの恐怖感があったようです。
エルビスの銃口を向けた作品(1963年)では、一瞬で生死が決まる緊張感が伝わってきます。アンディー自身、「銃」という一瞬で命を奪う物の存在に対して恐怖感が強かったのではないでしょうか。
アンディー・ウォーホルは1968年に銃撃され生死をさまよう重症を負います。その経験から「死」に関する想いが作品に反映されている気がしました。
参加型アート「銀の雲」楽しいからやってみて!
「銀の雲」とは、ヘリウムをつめられた銀色のバルーンがふわふわと浮く観客参加型アートです。
そこに「アンディー風の色彩の照明」が当てられてバルーンや参加者の「影の色が変わる」というものです。
皆さん恥ずかしいのかあまり参加していませんでしたが、正直いって私は1番楽しかったです♪
その時の様子がこちら
私は1人で訪れたので冴えない写真しか撮れてないですが、複数人で訪れた時は是非やってみて下さい。
タイミングが合えば素晴らしいアート作品の1枚が撮れると思います☺️
乃木坂46齋藤飛鳥さんが音声ガイドをする意味
「国民的アイドル乃木坂46」の顔ともいえる齋藤飛鳥さんが、なぜアンディーウォーホルキョウトの音声ガイドをしたのか?
それは、とても可愛いからです…(え、そこ?)
それだけではなくアンディーの作品を観て帰る時、他にも理由がある気がしました。
「大量生産、大量消費」をテーマとして表現するポップアート。アンディーは一流芸能人と交流を持ち「芸能人も消費される」という意識を感じたようです。
現在の日本のアイドルシーンは、似たようなアイドルグループが誕生「大量生産」し、SNSの発展などによりメンバーのプライベートな時間さえも「大量消費」されてはいないでしょうか?
乃木坂46を筆頭とする坂道系グループは、例えばSNSの使用を限定する、水着グラビアを限定するなど「なるべく消費されないアイドルを作る」という意識を感じます。そんな乃木坂46が私は好きです。
アート性にこだわった「楽曲MVや個人PV」「映画や舞台出演」「歌唱力の高さやダンスでの表現力」
アート作品企画では「北野天満宮コラボ展」「アートワーク乃木坂46だいたいぜんぶ展」「乃木坂46フォーシーズンズ」などを行っている日本で稀有なアイドルグループです。
齋藤飛鳥さんが音声ガイドを担当することは、アイドルシーンや芸能界の「大量生産、大量消費」に対する問いかけのように感じました。
*個人の見解です
まとめ
齋藤飛鳥さんきっかけで訪れた「アンディー・ウォーホル・キョウト大回顧展」でしたが、彼の作品やアートについてだけでなく「大量生産、大量消費」について考えてみたくなりました。
実は、アイドルシーンにおける「大量生産、大量消費」についてはAKB48全盛期時代から疑問に感じていたテーマでした。
別の記事で「消費されるアイドル、ファン」について考えてみたいと思います。
アンディーウォーホルキョウト展は2023年の2月まで開催されているので、興味を持たれた方は是非来館してみて下さい。
おすすめとしては、「アンディー・ウォーホル・キョウト展」だけを目的とするのではなく、京都は観光地が沢山あるので他の予定と組み合わせるのが理想的です(齋藤飛鳥さんの音声ガイドだけを目的にすると物足りないかも…)
また、アンディーウォーホルキョウト展グッズが魅力的な物が沢山あります。私も少し購入しました。八つ橋リーズナブルで美味しかったですよ☺️