AKB48「研究生時代」から見守ってきたメンバーの岡田奈々さんが卒業発表した。
卒業を発表する数日前に、熱愛報道が週刊誌により報じられたことが原因だ。
彼女は以前からマジメで一生懸命に頑張るメンバーの印象であった。
現在のAKB48では主力人気メンバーで、歌もダンスもお芝居も「何でもこなせるイメージ」があるかもしれないが、私の彼女に持ってるイメージは「不器用で努力家の叩き上げ」のアイドル
岡田奈々さんは苦労してきたので「色々な境遇のメンバーの気持ちを汲み取ることが出来て優しい印象」もある。
そんな彼女が叩かれまくってる状況は見過ごせないので、彼女の性格や過去の発言などを深く考察しながら本質を見極めながら独自の視点で今回の騒動を分析してみたい。
目次
25歳女性が恋愛するのは悪いこと?
岡田奈々さんの熱愛報道が週刊誌により報じられたとき、私が抱いた感想は『でしょうね』だった。
週刊誌による熱愛報道がされるまで、音楽番組などによる彼女のパフォーマンスや日ごと更新されるSNSなどのクオリティーが以前と比べて「すべてが微妙」であった。
以前ほど「伝わるモノが無い」感じ
『最近の岡田奈々は冴えないな…』と思っていた矢先に熱愛報道されたので『でしょうね』と感じたわけだ。
『でしょうね』には、怒りや悲しみなどの感情は一切ない。研究生の頃から見守ってきた彼女も今や25歳。
週刊誌によると彼氏と同棲するための家を決めてるようで『お幸せに』以外にかける言葉も見当たらない。
アイドルには暗黙の了解的な「恋愛禁止」による抑圧的な風潮があるが、それを「25歳女性」にまで行うのはどうかと思う。
アイドルになるための募集年齢が「12歳〜」のように未成年者を含めているため、自分で責任を取れない世代には何かしらのルールが必要(メンバーを守るために)ではないだろうか。
恋愛禁止について詳しくはこちらをご覧ください
「アイドル恋愛禁止」はいつから?人権侵害?海外の考え方とこれから
「アイドル歴10年」「25歳女性」の交際報道については『お幸せに』以外の言葉が見つからない。
熱愛報道で『裏切られた!』と嘆くのはダサイ
真面目なイメージが強い岡田奈々さんだったので、彼女の熱愛報道により『裏切られた!』という意見をよく目にした。
彼女ですら熱愛が報道されるのなら「アイドルはすべて信用できない」といった勢いで、今まで大切にしていたアイドルグッズを粉々に破壊してしまうファンもいた(あれは感情の爆発と色合いがマッチして美しさすら感じた。一種のアートだ)
しかしながら、わたしはこの「裏切られた」という言葉が好きではない。どこか、他人の責任にしている感じがするからだ。
「人を信じる」という言葉の意味をあまり理解していない気がする。
「信じる」というのは、「良くも悪くも信じる」ということであり、自分にとって「都合の良い部分だけ」を信じられても迷惑なのだ。
そして、都合の良い部分が満たされなくなったとき「裏切られた!」と恥ずかしげもなく叫ぶ。
他人を「良くも悪くも信じる」ことは簡単なことではない。都合の良い部分だけを信じるのは身勝手なだけである。
あっさり「裏切られた」と言ってしまう人は、本当の意味で信じられていないし、この先も同じようなことを繰り返すだろう。
さらに、アイドルは「ビジネスである」ことも常に頭の片隅に置いてる方がいい。
信じるなら最後まで信じればいいし、気に入らないなら静かに去るのもいい。アイドルはビジネスだと割り切って、楽しむのもいいだろう。
それが「ファンの嗜み」ではないだろうか。
ということで、岡田奈々さんを信じて色々な事柄について考察を続けてみよう。
選抜総選挙におけるスキャンダル批判について
第9回AKB48選抜総選挙のスピーチにおいて、岡田奈々さんは壇上で『今のAKBはスキャンダルをネタにしたり、そこから這い上がってくるメンバーがいます。いいと思います、みんなが真面目でいる必要はないとも思います。でも、真面目に真っ直ぐ頑張ってる人が報われるように…』と話している。
また、風紀委員長を自身から名乗ることもあった。
それらに対して揚げ足取りしてる人たちを目にするが、岡田奈々さんはスキャンダルをネタにしたり、それを利用して這い上がったメンバーではない。
『真面目に頑張っている人が報われるよう…』という発言も岡田奈々さんは自身の頑張りで達成している。
また、スキャンダルメンバーを否定した訳ではなく、「みんなが真面目な必要はない」と寛容的なコメントも添えている。
選抜総選挙のスピーチ内容から彼女の揚げ足を取るのはお門違いである。
彼女は自身の活動のみならずAKB48のセンター、STU48では初代キャプテンとして不慣れなメンバーを教育したり、運営に対して意見している(メンバーを守っている)。
たった1枚の写真、スキャンダルで「岡田奈々のすべてを否定される」のを見過ごす訳にはいかない。
モバメによる「恋愛禁止ではない」発言は失敗か?意図的か?
週刊誌による熱愛報道がされた後、岡田奈々さんは自身のファンだけが読める「モバイルメール」で報道に対する謝罪をした。
その謝罪文のなかで「AKB48は恋愛禁止というルールはない…」と書いたことが、言い訳っぽく聞こえるなどの理由で炎上した。
加えてAKB48総監督の向井地美音さんがTwitterで発信し益々多くの人に知られるところとなった。
— 向井地 美音 (@mionnn_48) November 20, 2022
上記のように、メンバー自身が「裏切り」という言葉を使うのはやめたほうがいい。
なぜなら、ファンや世間に対して『AKB48グループは裏切ったんだ…』というバイアス(偏りを生じさせる)をかけてしまうからである。ファンや世間が『裏切り』という言葉を使いやすくなる。
「恋愛禁止ルール」への問いかけは炎上狙い?
『恋愛禁止というルールについて改めて考え直す時代がきた…』云々と急に発言するのだけれど、岡田奈々さんの発言はモバメ内での限定的なものであり、一般の人たちからすると『え?!』という疑問しか抱かなかったのではなかろうか。
また、総監督は岡田奈々さん以外のメンバーのスキャンダル報道時には、同様の発言を行わなかったこともあり「仲の良いメンバーだけ守ってる」といった意見が広がり炎上することになった。
— 向井地 美音 (@mionnn_48) November 20, 2022
しかしながら、個人的に「岡田奈々の熱愛報道→モバメで恋愛禁止ではない発言→総監督による恋愛禁止ではないと認める」という流れに違和感があった。
その違和感とは、「自分の仲良しメンバーだけ守る」というものではなくて、本当は炎上を大きなものにして「岡田奈々を卒業させてあげたかった」のではなかろうか?というものである。
個人的な推察でしかないが、根が真面目な岡田奈々さんは「ファンに嘘をついてアイドル活動をしていく」ということが辛かったのではなかろうか。
アイドルの人気メンバーは『簡単に卒業させてもらえない』と、元アイドルさんから聞いたこともあり、何かしらの大きなイメージダウンとなり得る理由がない限り早々に卒業出来ないからである。
岡田奈々さんの卒業は「来年以降で予定されていた」と仮定すると、早すぎると感じた「18期生の募集」も納得が出来る。
岡田奈々さんだけでなく、AKB48の主力メンバー(とくに事務所所属組)は卒業待ちの状況なのではないだろうか。
*あくまで個人的な推察です
自己弁護のために「恋愛禁止ルール」を否定したなら失敗
一方で、岡田奈々さんが自己弁護のために「AKB48は恋愛禁止ではない」とモバメに書いたのであれば完全に失敗であるし、総監督が仲の良いメンバーだから守りたい一心でTwitterで弁護したのならば、こちらも失敗である。
なぜなら
「アイドルの恋愛禁止」という暗黙のルールのような存在は、メンバーのプライベートが抑圧されるというデメリットだけではなく、かつての岡田奈々さんが「風紀委員長という真面目なポジションを獲得した」ように、人気するためのメリットの面も持ち合わせているからだ。
また、もちろんビジネス的に恋愛解禁グループより、多くのファンの支持を得る(儲かる)こともメリットであるし、恋愛解禁するのであれば「グループのビジネスモデルから変更する必要がある」からである。
*恋愛解禁するなら、K-POP並みの「クオリティーの高いダンスや歌、MVや楽曲でファンを魅了する必要がある」
以上のように、グループの「ビジネスモデルの根幹」を揺さぶるような大きな案件を数少ないメンバーによる問いかけと解決で行われるというのは、やはり違和感を感じてしまうのだ。
卒業発表の文章「卒業の必要はない」の意味
岡田奈々さんが卒業発表した文面のなかで、「スタッフからは卒業の必要はない」と言われたことに対して、『それ書く必要ある?』という意見が多く見られた。
先ほどの「岡田奈々さんと総監督による恋愛禁止の流れ」を見ていたファンには、「運営側から恋愛禁止ルールにより卒業させられたわけではない」と伝えたいのであろうと理解できる。
アイドルのスキャンダルなどが報道されたとき、激しく批判したり誹謗中傷している多くの人は「まったくグループに興味がない・知らない人」である。
日々のストレスを発散したいのか知らないが、「揚げ足取り」を繰り返していても人生は何も良くならない。
日々のストレスとなっている原因を明確にし改善しない限り、良い人生にはならないのだ…と、少し話は逸れたが「日々のストレスを癒やしてくれる存在」がアイドルの要素でもある。
岡田奈々の魅力は「人間臭さ」
アイドル生活を10年も続け、音楽に力を入れている事務所と契約し、スキャンダルが報道されなければ「一点の曇りもないアイドル」として卒業し個人活動も順風満帆なスタートだったであろう。
しかしながら、彼女のアイドル活動の歴史は「つねに順調」であったわけではなく、病気により休養したり、選抜に選ばれないこともあった。
『STU48キャプテンを兼任していなければ今の自分はない』と本人も語っているように、彼女は自分の居場所や存在意義を見失う弱さを持っていた。
AKB48歌唱力決定戦では「いつも3位以内にいる」ものの優勝するまで長い時間を要した。
今では「歌唱力といえば岡田奈々」と支持されるメンバーとなったが、それまでにどれほど苦労とレッスンを重ねてきたのか…『ダンスは苦手』と本人が語っているように、彼女は一見何でもこなせるアイドルと思われがちだが、真面目さと努力の結晶の人である。
個人的な見解では「不器用で真面目な人」の印象が強い。
そんな不器用な真面目さが「恋愛にも関係している」ように思う。
お付き合いがスタートした後も「器用に立ち回れば週刊誌に写真を撮られることもなかった」であろうし、真面目さゆえにファンに対して罪悪感を多少なりとも感じていたように思う。
もしかすると、彼女自身「偽りの綺麗なアイドル」で卒業することを望んでいなかったのかもしれない。それもまた、彼女の真面目さゆえではなかろうか。
岡田奈々さんの「不器用なマジメさ・人間臭さ」は彼女の魅力である。
偽りの美しさではない、彼女の歌声に期待する。