グループに加入して最速で乃木坂46「29枚目シングル Actually…」のセンターに抜てきされていた中西アルノ(18)さんが、一定期間「活動自粛」することがグループの公式サイトで発表されました。
中西アルノさんはYouTubeによる新メンバー発表の段階から「色々とリーク」されており危険な雰囲気が漂っていました。
今回の一連の騒動で「大好きな乃木坂46が壊れてしまうのではないか?」とはいえ「人の過去を否定していいのか?」「アイドルの過去に正しさを求めるのは間違いなのか」「運営は何がしたいのか?」「既存メンバーの心境は大丈夫なのか?」など多くの想いが溢れ、わたしは日ごとに葛藤していました。
そんなとき、香月孝史さんの『その葛藤は自然なこと』という文章で心が救われました。
とても美しい文章なので是非ご覧ください
https://note.com/t_katsuki/n/ncf00c9b00037
香月孝史さんの文章を軸とし、「アイドルの炎上」とファン・運営・メディアなどの関係性を考えてみました。
目次
中西アルノさん「活動休止・自粛」理由
中西アルノさん「活動自粛」理由は、彼女の過去の「活動・SNSでの発言」でファンを混乱させたこと、不信感を持たせてしまったこととされています。
この度は私の過去の活動及び発言でファンの皆さんを混乱させてしまったこと、不信感を持たせてしまったことをお詫び申し上げます。本当に申し訳ありません。スタッフの皆さんと話し合って、しばらくの間、グループの活動を自粛することとなりました。(一部引用)
また、過去のSNSでの不適切な発言についての理由として「不登校から定時制高校に転校したこと」が述べられています。そのなかで書かれている『日々の生活の鬱憤を吐き出すことで心身のバランスを保とうとしていました。』は、わたしたち「ファンの在り方」にとっても1つのポイントです。後で詳しく考えましょう。
過去の活動「被写体モデル」について、最初は個人のSNSでカメラマンを募集していたが「個人間でのやりとりに恐怖を感じたり、アカウントが凍結される」などが理由で、撮影会に所属した経緯が述べられています。
週刊文春では、中西アルノさんを撮影したカメラマンのコメントが掲載されています。
詳しくはこちら
https://bunshun.jp/articles/-/52390
カメラマンの中には、カメラを所持してなく「一緒に過ごしたかっただけ」の方のコメントも掲載されています。ほとんど撮影されておらず「食事・カラオケ・映画」を一緒に過ごすことがメインであり、ファンから「パパ活」といわれる理由になりました。
ここでのポイントは、騒動に加担する男性の側は「匿名で傍観者のようである」という点です。
パパ活をした女性が犯罪に巻き込まれるなどの事件も発生していることから「危険をはらむ行為」であることは間違いありません。パパ活は犯罪の線引きが難しいといわれていますが、相手の女性が「未成年」の場合は同意があっても刑事責任を追求される可能性があります(未成年者略取及び誘拐)
中西アルノさん活動自粛から考える「アイドルの過去」
乃木坂46運営の発表では『メンバーの過去の行いについては法律に反すること以外は不問』とされています。
しかしながら、一般人として生活するならば「踏み込まれる必要がない過去のプライベート」について、自らの正当性を細かく述べ謝罪する事態になっています。
また、SNSで拡散されることにより「虚実入り乱れた情報(炎上)」を鎮めることは難しく、その役割を「人格を毀損された本人」が行わなければならないのは異常な事態です。
「アイドルの過去」は重要なのか?
今回の一連の騒動で「アイドルの過去」について、とても葛藤しました。
- 「法を犯していない人の過去」を他人が裁くことがあっていいのか?
- 自分の理想とかけ離れた(と噂のある)メンバーが加入したグループを応援できるのか?
未だに「自分自身の答えは出ていない」のが正直なところで葛藤し続けています。
ただ、今回の件からいえることは「表面化している」か「表面化していないか」であり、強引な詮索により表面化させるのは「誰も幸せにならない」ということ。
知らなくていいこともある。
また、各人の過去はすべて正しいわけでもなく「すべてを肯定する必要はない」もちろん「否定する必要もない」ということです。
中西アルノさん活動自粛から考える「ファンのあり方」
中西アルノさんの件について、Twitterで炎上したのは「乃木坂46としてあるべき姿」のようなものを要求する言葉と、それに反する部分についての「詮索と中傷」によるものです。
虚実入り乱れてる状況なら「肯定も否定もしない」見守る愛
Twitterで炎上させている人のアカウントをチェックしていましたが「乃木坂46ファン」の方はほとんど見かけませんでした。
どのような人が多かったのか?
- 乃木坂46以外のアイドルファン
- 炎上きっかけで作られた新しいアカウント
- アイドルに興味がない人達
- 何事に対しても批判しかしない人
乃木坂46以外のアイドルファンが、滅多に炎上しない乃木坂46を「イメージダウンさせようとしている」のはまだ理解できますが、新しいアカウントを作ってまで誹謗中傷している人には恐怖すら感じます。
また、炎上してる状況で「良心から擁護するファンの方」も存在しますが、それは誹謗中傷してる人達の「燃料」になってしまい彼らの行動を正当化させる(正しいと思い込む)材料になっている印象でした。
なので、応援してるメンバー・グループがスキャンダルで炎上している時は、グッと奥歯を噛みしみて「肯定も否定もしない姿勢」が必要かもしれません。
「何事に対しても批判しかしない人」には近づかない・ミュートするのが賢明です。
『日々の生活の鬱憤を吐き出すことで心身のバランスを保とうとしていました。』は、中西アルノさんの謝罪コメントですが、何事に対しても批判しかしない人や誹謗中傷を繰り返している人は同様なのではないでしょうか。
しっかり考えて「言葉よりも行動」
『わたしは応援してる。頑張って』という内容もかなり見かけました。本人がその言葉で少しでも救われるならいいのですが「言うだけはタダ」です。
中西アルノさんや乃木坂46の現在の厳しい状況を応援してあげるのならば「29枚目シングルを購入する」「29枚目シングルを宣伝する」ような何かしらの「行動が必要」かと思います。
*わたしは全タイプのCDを予約しました
乃木坂46五期生は加入してまもないこともあり、応援する材料(メディア露出・画像など)が少なくSNSで応援することが難しい状況です。そのような状況でも『自分にできることは何か?』を考え、多くを語らずSNSによるメンバーの応援活動しているファンの方には好感が持てます。
「擁護する言葉」による発信は、先ほども述べたように「否定派の燃料・材料」になる可能性が高いので、言葉よりも行動が必要な時期でもあるといえます。
個人に向けた「誹謗中傷は論外」
乃木坂46運営が『メンバーの過去の行いについては犯罪以外を問わない』とコメントしていることから、その方針にファンも従うしかありません。
個人に向けた「誹謗中傷は論外」です
彼女を乃木坂46五期生として、また「29枚目シングル」のセンターに抜てきしたのは運営です。他のメンバーについても同様です。
虚実入り乱れた尾ひれのついた流言飛語を1人の生身の人間(ましてや未成年者)に「浴びせる・背負はせる」のは残酷すぎます。冷静に論理的な意見があるならば運営に直接意見するべきでしょう。
そんな「運営について」も考えてみましょう。
中西アルノさん活動自粛から考える「運営のあり方」
乃木坂46運営から中西アルノさんについて「メンバーの加入前の行いについては問わない」「育成と保護のため活動自粛させる」「SNSねつ造・誹謗中傷については法的な手段を取る」ことが発表されました。
また、その後に「29枚目シングルをWセンター」によりテレビで披露し一気に炎上は収まった印象を受けました。
乃木坂46運営「MV撮りなおし」「自粛による保護」の早さはさすがだが…
正直わたしは「29枚目シングル発売日まで」運営は中西アルノさんについて言及しないであろうと思っていました。
乃木坂46の顔ともいえる「センターのメンバー」を新曲の発売日を待たず自粛させるのは苦渋の選択であり、また乃木坂46運営にしかできない早い決断であったのではないかと思います。
一方で、加入まもないメンバーをセンターに起用し「話題性を狙った運営の戦略」には好感が持てません。なぜなら、中西アルノさんがセンターになったことにより「注目度が増したこと」が今回の騒動の一因に感じるからです。
また、乃木坂46時間TVで新曲披露された時、中西アルノさんの歌唱力が優れているとはいえ「数年~10年」乃木坂46メンバーとして活動されてきた先輩方の「洗練されたビジュアルや表現力」の中に、グループに加入してひと月ほどの彼女は浮いて見えました。
*中西アルノさんが悪いということではありません
このようなことは運営の人達も気づいていており「浮いてみえる」ことを誤魔化すため、センターの彼女が映えるような演出やカメラワークが行われたのではないでしょうか。
結果的に「センター以外のメンバーのファンの怒り」が中西アルノさんに向けられた印象があります。
以上のことは、わたしが感じたことであり「どのような思惑」があったのか?は不明です。思惑などどうでもいいのですが、大切なことは「運営の方針によりメンバーの人生が大きく左右される」ことです。
日本国内にアイドルグループが増え「運営の方針」やマーケティングが「大きくグループやメンバーに影響を与えている」印象があります。乃木坂46は、数少ない「信用できる好きな運営」でした。
29枚目シングルの初披露のやり方や人選には、乃木坂46運営らしくない「違和感」を感じました。一期生・二期生のメンバーが多数卒業して焦りがあったのかもしれませんが、魅力的な五期生が加入し大切な時期であっただけに残念に思います。
まとめ
今回の中西アルノさんに関する一連の騒動で、NGT48の騒動を思い出しました。
炎上するパターンとして
- 知的好奇心
- 恐怖心・承認欲求
- 驚きと快楽
- 小出しにされる情報
- 快楽への依存
以上の「条件」が当てはまると手がつけられない状態になっていました。
今回の騒動に置き換えるなら
- 知的好奇心「アイドルの過去」「詮索する」
- 恐怖心「乃木坂46が壊れるのではないかという恐れ」
- 承認欲求「個人の正義をふりかざす」
- 驚きと快楽「意外性のある情報」→「探求心などの快楽」
- 小出しにされる情報「個人のリーク・週刊誌の情報」
- 快楽への依存「知的好奇心・探求心・承認欲求・誹謗中傷などへの依存」
以上のような感じで「快楽への依存」まで達してしまった人は「誹謗中傷のようなことに対する罪の意識」がまったくありません。依存状態なのでSNSやその話題から意識的に離れる必要があります。
詳しくはこちらでご覧ください
今回の騒動がNGT48の時と違ったのは「運営の対応の早さ」でした。29枚目シングル発売日までダンマリなら、もっと炎上していたかもしれません。
乃木坂46の「メンバー・運営」も好きなので、ファンが混乱しない、葛藤することがない活動を期待します。また、ファンの在り方についても考えなければなりません。