映画「左様なら今晩は」が素晴らしい!評価・あらすじ・キャスト・ロケ地もご紹介
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先日、久しぶりに映画館を訪れて鑑賞したのですが、非常に素晴らしい作品だったのでご紹介します。

乃木坂46、ちゃん久保こと久保史緒里さん主演の「左様なら今晩は」

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「左様なら今晩は」原作とあらすじ

「左様なら今晩は」山本中学さんによる日本の漫画作品が原作です。

ヤングキングにより2019年から2020年まで連載されましたが漫画と映画の内容は少し違います。

「左様なら今晩は」あらすじ

*ネタバレを含みます

同棲していた恋人に振られた、ごく普通のサラリーマン「陽平」と彼の部屋に突然現れた若い女性の幽霊「愛助」の奇妙でハートフルな共同生活が描かれています。

陽平は愛助と出会い、トラブルが面倒くさいので本質から逃げていたことに気づき「相手を思いやる」本当の優しいひとへ変わっていきます。

やがて陽平と愛助は「互いに心惹かれる存在」となります。楽しい日々を過ごしていた2人ですが、愛助は霊媒師から『このまま深入りしていると彼は死んでしまう』と宣告されます。

また、『家から出れない』と思い込んでいた愛助ですが、ベランダが「鬼門」であり、そこから外出できることも霊媒師に教えてもらいます。

恋愛した楽しい経験がないことが「成仏できない理由」

何も知らない陽平と覚悟を決めた愛助の「たった1度のデート」が始まります

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映画「左様なら今晩は」公開はいつから?

映画「左様なら今晩は」は、2022年11月11日に公開されました。

映画監督・脚本は高橋名月さん

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「左様なら今晩は」出演者

若い幽霊「愛助」を演じるのは、映画初出演&初主演となる乃木坂46の久保史緒里さん

幽霊と共同生活するサラリーマン「陽平」を演じるのは萩原利久さん

個性的なキーパーソンの方々はこちら

  • 小野莉奈さん…果南役。陽平に想いを寄せる同僚
  • 永瀬莉子さん…玲奈役。陽平と同棲してた元カノ
  • 中島ヒロコさん…みさき役。果南の叔母でスナックのママ。霊媒師
  • 宇野祥平さん…奥田役。陽平が住むアパートの不動産店主

映画「左様なら今晩は」ロケ地について

映画「左様なら今晩は」は、広島県尾道市で撮影されました。

久保史緒里さん演じる愛助の備後弁が可愛いらしいです。

尾道の街並みはノスタルジックでありつつも、海と山の自然もあり聖地巡礼したくなりますね。

猫が多いことでも有名です。

映画「左様なら今晩は」評価と感想

*ネタバレを含みますのでご注意下さい

「左様なら今晩は」は、幽霊とサラリーマンの共同生活というファンタジー作品でありますが設定は「かなりシンプル」です。

「幽霊と人の恋愛」という設定

設定がシンプルなので出演者の演技力が重要

「物語の流れやラストが予想されやすい」ので、出演者の演技力が重要に感じました。

そのような大役を、久保史緒里さんは映画初主演&出演でありながら見事に演じきっています。

映画「左様なら今晩は」を観終わった時、久保史緒里さんのことを好きになる人も多かったように感情移入できたのではないでしょうか。

「陽平」を演じる萩原利久さんの柔軟な演技や、陽平に想いを寄せる同僚・不動産店主・霊媒師の「個性的なキーパーソン」の演技も光っています。

シリアスさとコメディー要素を上手く表現して「緊張と緩和」の空気感が心地良い絶妙なバランスでした。

低予算(たぶん)でクオリティーは高い

映画「左様なら今晩は」は、主に「陽平の部屋・会社・不動産屋のシーン」で構成され、主となる出演者の数も少なく低予算であることが予想されます。

個人的に、邦画の低予算映画が好きなわたしにとって、非常に満足できる作品でした。

なぜ、邦画の低予算映画が好きなのかというと、予算の関係上無駄な部分を削ぎ落とし、その上で作品としてしっかり伝えなければならないので工夫が必要だからです。

また、予算が少ない作品は「人間の内面や心」を題材にしてることが多いのも好きな点です。

愛助が猫みたいで可愛い

最初はいがみあっていた「陽平と愛助」ですが、2人は惹かれあう存在となります。

家から出ることが出来ない愛助は、陽平が帰宅するのを待つしかありません。

家で1人待つシーンや『スッ』といなくなってしまう様子が、猫のように可愛いらしく感じました。

ロケ地である「猫が多い尾道」と関係しているのでしょうか?

形は違っても「誰もが経験した恋」

愛助が成仏出来ない理由は「1度もステキな恋愛経験がない」ことです。

幽霊と共同生活という設定はぶっ飛んでいますが、誰もが経験した「初恋」と「別れ」が映画の主題となっているように感じました。

映画を見終わったあと、別れた恋人のことを思い出しました。

『中途半端な優しさは罪深い』というセリフが作中でありますが、似たようなことを彼女に言われた経験があり、そのようなワンフレーズが共感を誘う作品です。

『ありがとう』の言葉に続くのは『さようなら』?

わたしは彼女から物質的な行為に対して以外で『ありがとう』と言われるのが苦手です。

例えば、デートの終わりの『ありがとう』

なぜかというと、ありがとうの言葉に続くのは『さようなら』を思い浮かべてしまうからです(ネガティヴ思考なのかしら…)

映画「左様なら今晩は」の後半でも、愛助がありがとうと伝えるシーンがありますが、たまらなく切なかったです。

成仏していなくなるハッピーエンド

人との「別れ」は必ず訪れます

それは、友人・恋愛などの「関係性」による別れだけでなく、「死別」のように絶対に逆らうことが出来ない別れもあります。

映画「左様なら今晩は」の別れが、切ないながらほっこりするのは、愛助はいなくなってしまいますが「成仏する」という悲しいだけでなく前向きな別れで描かれていることです。

そのような前向きな別れは、どこか「アイドルメンバーのグループ卒業」に似ているようにも感じます。

幽霊となり『出れない』と思い込んでいた部屋には、鬼門という出口があったのですがベランダを飛び越えて出ていくには「やり残していたことを叶える」「誰かの後押し・応援」が必要でした。

現役アイドルの乃木坂46久保史緒里さんが愛助を演じる意味をそこに感じました。

「左様なら今晩は」をドラマ化してほしい!

映画では、どうしても上映時間が限られているので「展開が早すぎる」ように感じました。

展開が早いのですが「荒く感じさせない」のが監督の素晴らしいところでもありますが…

  • 愛助と陽平が心惹かれるまで(仲が悪い期間)
  • 愛助と陽平が楽しく過ごしてる期間(陽平が衰弱していく様子)
  • 愛助が成仏を決意するまでの心の葛藤期間
  • 愛助と陽平のデートシーン

以上の期間やシーンを掘り下げれば、もっと感情移入できたように思います。

ドラマのワンクールは12話(約11時間)あり、たっぷり時間をかけて愛助と陽平の心の変化や葛藤、楽しいデートからの別れなどを表現できることでしょう。

ぜひ、ドラマ化してほしいです。

「左様なら今晩は」キスシーンについて

運営側のNGなのか、久保さんのNGなのか、ファンのことを考えてなのかは分かりませんが、映画「左様なら今晩は」で唇を重ねるキスシーンは登場しません。

*久保さんファンの皆さん安心してご覧下さい

しかしながら、恋愛経験のない愛助が成仏できる条件として唇を重ねるキスシーンは見たかったです。

『キスぐらいしてみたい』と作中で語っているように、映画「左様なら今晩は」におけるキスシーンは重要だったように思います。

美しいシーンとなったことでしょう…少し残念。

デートシーンで「愛助が人になってた」のはなぜ?

映画後半のクライマックスシーン「愛助と陽平がデートする」のですが、お好み焼き屋さんで店員さんから「2人」と認識されたり(お水を2つ出される)、帰宅後のプリンを食べたあとのシーンでは、しっかりプリンが食べられています。

*そのシーン以前の愛助はビールを飲んでも、プリンを食べても「食材が飲食する前の状態に戻っていました」

成仏する過程で少しの間だけ人になることを許されたのか、このシーンは解釈が難しいところで未だに分かりません。

「左様なら今晩は」Prime Videoで独占配信スタート!

2023年1月11日より、Amazonプライム・ビデオにて独占配信がスタートされました!

Amazonプライム会員なら無料でご覧になれます(やったぜ)

多くの方々が「左様なら今晩は」を、ご覧になっているようで高評価を獲得しています☺久保ちゃんすごい!

まだ「左様なら今晩は」を観れてない人、映画館が遠方で観に行けなかった人は、この機会にAmazonプライムビデオでご覧ください。

まとめ

映画「左様なら今晩は」は、幽霊と人の恋愛が描かれています。

設定が現実的ではありませんが、幽霊の特徴を活かし「見終わったあと、ほっこりして余韻に浸れる素晴らしい作品」です。

作品内では、意図的に「設定や表現が曖昧な余白部分」が設けられ、鑑賞した人の感じ方に委ねる技法が取られているのが良いところです。

多くの人が同じように楽しめるエンターテインメントより、人により解釈が違うアート作品といえるでしょう。

エンタメとアートの違いについて詳しくはこちらをご覧ください

アイドルの「エンタメとアート(芸術)」の違いについて

 

映画「左様なら今晩は」は「相手を思いやる心・きちんと向き合う姿勢」が主題とされており、誰もが経験した恋を思い出させてくれます。

わたしたちの毎日の暮らしは当たり前のように感じていますが「触れることが出来る喜び・自由に行動できる環境・想い合う気持ちの尊さ」などを考えさせられます。

『また今度』は必ず訪れる訳ではないので、気になった方は観れるうちに「左様なら今晩は」をご覧になることをおすすめします。

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