
NGT48の一連の騒動が大炎上した理由を考えてみたいと思います。
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NGT48騒動が大炎上した理由
- 知的好奇心はヒトの本能?
- 恐怖心と承認欲求
- 驚愕と快楽
- 小出しにされた情報
- 快楽からの依存
炎上する理由「知的好奇心」はヒトの本能?
知的好奇心とは
わからないものに対して、その理由や意味を知りたいと考えるのは、ヒトの根源的欲求であると思われる。
その意味では、ワイドショーで芸能人の生活をほじくり回そうとする事と、素粒子の行動を解き明かそうとすることに差異はないと考えられる。
一応、後者を知的好奇心として分け、前者は俗じみた行動であるのに対して後者を尊いとする判断はあるが、客観性には乏しいかもしれない。
wikipediaより引用
「何でわたしは炎上系が好きなんだー!」
「性格が悪いのかー!」と悩み自責の念を抱いてるかたもいるかもしれません。
わたしも気になり調べてみましたが、
ヒトの根源的欲求と関係があるようです。
その知的好奇心から得る情報を「如何に使うか?」が個々の人間性を決めているのではないでしょうか。
SNSによる誹謗中傷は好感が持てませんが、新しい情報に興味を持つのはヒトの本能
誹謗中傷は、ご自身の人間性を貶める行為なので注意したいです。
炎上と恐怖心・承認欲求の関係性について
恐怖心や危機感・承認欲求は好奇心を生み出す要因の1つです。
ヒトの本能により強い恐怖心を抱くと、
危機を避ける方法を見つけることに強い関心を持ちます。
この危機感は身体的のみならず、
精神的な面でも反応してしまう本能のようです。
例えば、
ご自身の好きなアイドルに恋愛報道がされた場合、詳細に関心を持つようになります。その際の危機感とは「ご自身の心が傷つくかもしれない」という思いからの自己防衛の本能です。
その詳細な情報で心が満たされると安堵し、心が傷つくと怒りに変わるのではないでしょうか。
ヒトは承認欲求を満たすため集団の中で自分の役割を務め、その役割をこなすことで組織の一員として認められようとします。
その役割をこなす為に、
初めて知る情報に対して強い関心を持つようになります。
「恐怖心・危機感・承認欲求を満たすこと」を兼ね備えたSNSがtwitterではないかと思います。
驚愕と快楽は炎上につながる
好奇心に重要な存在の1つに驚きがあります。
自分のイメージや予想と異なる「意外性の振り幅が大きいほど」ヒトは驚き面白いと感じるのです。
面白いという感情は驚きという刺激から脳が快感を感じ、その際に興奮もともない更に多くの驚きと快感を得ようと「探求心に火がつく」わけです。
このループが多くのヒトの中で起こり、文字通り炎上となる
今回の、被害者がSNSによる告発で始まったNGT48騒動でいえば、
驚きの連続
その驚きの内容が完全に開示されてるわけでなく、ますます探求心を煽ることになり憶測が憶測を呼ぶ結果となりました。
炎上に不可欠な要素「小出しにされる情報」
今回のNGT48騒動での最大の問題点は「不確実な情報が小出しにされたこと」ではないでしょうか?
不確実な情報が小出しにされ「憶測が憶測をよび」アイドルファンだけでなく世間を巻き込んだ大きな話題となってしまいました。
何か問題が起こった際は、
運営責任者が矢面に立ち、批判覚悟で現在の情報を「1度にすべて開示してしまう」ほうが早く収束する
この考え方は芸能界のみならず、わたしたちの生活や仕事でも活かせることです。
運営による記者会見が行われましたが、説明できない事柄が多くまだまだ収束しない印象でした。
炎上する理由「快楽の依存」
知的好奇心による快楽は、飲酒や喫煙のような嗜好物の摂取と同じく依存症を引き起こす可能性があります。
今回のNGT48騒動のように、
情報が毎日小出しにされる状況は依存させる典型的なケースだと考えます。
興奮と知的好奇心・探求心と驚き・毎日小出しにされる情報が「ヒントであり答えあわせのようなゲーム感覚」になってしまいました。
この状態が続くと、さらに多くの人の関心対象となり収束まで時間がかかります。
運営は1度の記者会見ですべての情報を開示するか、完全に情報をシャットアウトする必要があります。
NGT騒動の秋元康さんの責任は?
SNS上で秋元康さんの責任や記者会見の要求が散見されました。
しかしながら、秋元康さんは個人事務所所属であり、音楽プロデューサー・作詞家です。
どちらかというとアーティスト側で今回の騒動の被害者の1人に感じます。
AKBグループといえば秋元康さんのイメージはありますが、
メンバーの管理は所属事務所や運営の範疇かと思います。
秋元康さんの仕事は「アイドルを如何に輝かせるか?」
今回のNGT48騒動で残念なのは、アイドルを輝かせることを仕事にしてる関係者にも迷惑がかかってることです。
アイドルを輝かせる仕事とは?
作曲家・作詞家・衣装担当・番組制作など
わたしは以前、京都天満宮にて乃木坂46と現代美術家のコラボアート展に行ってきました。
詳しくはこちらから
乃木坂46×現代美術家展 【京都 北野天満宮】旅行記2018.11.30
その際に普段は見ることができない「アイドルの衣装」を近くで見ることができました。
とても細かく作られていて繊細さに驚くとともに
- すこしでもアイドルを輝かせよう
- 美しくみせてあげたいという愛を感じました。
作詞家、作曲家、映像監督、衣装さんなどアイドルに関わる全ての関係者は、彼女たちを輝かせることを考えています。
SKE48の須田亜香里さんも仰ってましたが、
アイドルは一般常識的な【アイドルの品格】を持つべきではないでしょうか?
そのためには、教育できる運営体制やメンバーの心のケアも必要になると思います。
今回の騒動は、大企業に起こるべくして起こった事だと感じます。
企業の大きさに対して運営側の人数が足らず、危機管理マニュアルも整っておらず想定外のことが起こってしまいました。
山口真帆さんの勇気の告発をムダにせず健全な運営体制を整えると共に、これから何か問題があった際は運営が矢面に立つことを望みます。
炎上で私たちファンが出来ること
個人に対する誹謗中傷はせず、彼女たちが安心安全にアイドルとして輝けるよう応援すること
個人に対する誹謗中傷は問題ですが、今回の運営に対する炎上は前向きな活動であったと思います。
炎上には世の中を変えるチカラを持っています
そのチカラを使っていいのは「相手が巨大な組織」の場合のみかもしれません。