STU48【SEPTプロデュース】舞台公演「Selfish amity's」の魅力と感想
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2020年11月10日、STU48号船上劇場にてSEPTプロデュースによる「Selfish amity's」舞台公演の初日が開催されました。

「Selfish amity's」とは、ワガママな友情の意味(造語)

本公演は、SEPT杉浦タカオ氏によるプロデュースとなっており、以前にも今村美月さんが彼の主催する舞台に出演していました。

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SEPTと杉浦タカオさんについて

SEPTとは「音楽と演劇をミックスした、次世代型エンターテインメントユニット」

そのSEPTをプロデュースしているのが、ミュージシャン・俳優として活躍してきた杉浦タカオさんです。

東京の小さなライブハウスからスタートしたSEPTは舞台や音楽、役者やアーティストというジャンルに囚われない総合的なエンターテインメント表現をコンセプトに掲げ、今までにないダイナミックなステージを展開しています。

劇団のように固定されたスタイルをとらず、今回のSTU48とのコラボのようにキャストを一新する公演体制となっています。

以前、今村美月さん主演「FATALISM≠Another story」を観ましたが、迫力や音楽・演出も今までにない素晴らしい作品でした。

2020.12.9~13「ReAnimation」公演に、今村美月さん、沖侑果さんが出演されます。

そんなSEPTがSTU48をプロデュースした公演が「Selfish amity's」です。

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STU48「Selfish amity's」あらすじ

物語の舞台は船上劇場のSTU48号

船でのラスト公演の日、STU48のキャプテン(役)が最後の挨拶をする。船上劇場の最後の公演が終わり、メンバーたちが掃除をしていると船は大きく揺れ事件は起きる…タイムリープしてしまい、名前を失ったメンバーたちは、何度も最後の公演の前に戻されることになる。

物語の主軸になるのは「数字」と「時間」

名前を失ったメンバーたちは、互いを数字で呼ぶことに決めた。

タイムリープを終わらせるため、メンバーたちはあらゆることを公演で試すのだが…果たして現実世界に戻れるのか?また、タイムリープは誰の仕業なのか…(ネタバレしないように書いてます)

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STU48「Selfish amity's」を観ての感想

タイムリープとアイドル

タイムリープとは「時間跳躍」

時間を越えて、瞬間的に過去や未来に移動する超能力を言う。

ある人間の能力により、自由自在に時間を前後移動できる。例えば、「時をかける少女」みたいな能力

タイム・スリップとは、会社の帰り道、美人に見とれて歩いていて電柱にぶつかって気を失い、気が付いたら江戸時代にいた。などというのがタイム・スリップ現象。

時間の流れに異常が起こり、特定の人物や場所が過去や未来に連れていかれる現象で「時震」ともいう。タイム・トラベルと似ているが、タイム・トラベルがタイムマシンなど何らかの装置を使って意図的に行われるのに対し、タイム・スリップは無作為な自然の力による点が大きな違いである。
(横田順彌著『異次元世界の扉を開く-SF辞典』(広済堂、1977/05/15日初版)より引用)

タイムリープの物語って、文字で見ると少し幼稚な気がしませんか?

公演が始まり、早々にタイムリープしますが「設定が幼稚かな?」と思っていました。しかし、物語が進みタイムリープの回数を重ねると、あることに気づきました。

同じ場所で決められた公演を行いながら、歌やダンス・トークを展開し、スキルに磨きをかけていく様子は「彼女たちアイドルの日常」じゃないかと。

その日常の中で、個人の葛藤やメンバー間の確執・ライバルの存在・キャプテンとは?そんな色々な課題が表現されています。

劇中のタイムリープは「彼女たちの日常」と解釈しました。

メンバーの名前が無くなったのは、なぜか?

タイムリープをしたメンバーたちは、名前を無くしてしまいます。数字の呼びかたを文字って、メンバーに名前をつけるのですが、その真意はまだ解釈できていません。

本公演が、メンバーを代えて「何度も披露される」からかも知れません。メンバーの実名では、個人の色が入り過ぎてしまう点もあると思います。

私が1番感じたのは、船の気持ち

STU48号は、2021年の春にその役目を終えると発表されています。

「名前=存在」が無くなる気持ち

STU48号は、グループの象徴といってもいい存在でした。しかしながら、船上劇場という特殊な存在が、逆に足かせにみえる時もありました。

  • 船上劇場の完成が送れ、メンバーたちが活動できなかったこと
  • 完成が送れたことによる、メンバーの卒業(個人的な解釈です)
  • 船上劇場ならではの公演内容への批判
  • 維持費が高いためか、水500円事件
  • 船上劇場で瀬戸内を巡ると思いきや「広島ばっかりじゃねぇかよ」問題

そんな罵詈雑言を浴びせられてもSTU48号は怒りません…メンバーの側で、いつも優しく雄大に寄り添って来たように思います。

「船の気持ち」は、本公演で一つのポイントになっています。STU48をデビュー当時から応援してきたファンの方には、込み上げるものがあるのではないでしょうか。

STU48「Selfish amity's」ハマり役について

今村美月さん

本公演の主人公的存在

グループのキャプテンや雰囲気など、彼女の性格にそった役として「あてがき」されたかと思うほどハマり役でした。

二期研究生では、原田清花さんが同じ役を演じましたが、こちらも良かったです。おいしい役でしたね。中村舞さんにもあってる役どころかと思います。

石田千穂さん

不思議少女で「タイムリープの謎を解明していく役」こちらもハマり役に感じました。

二期研究生では、田村菜月さんが同じ役を演じましたが、こちらもハマり役で普段の彼女の雰囲気が活きていたように感じました。

STU48「Selfish amity's」普段と役のギャップがあったメンバー

藪下楓さん

普段は「ほんわか、おっとり」してる印象の楓ちゃんですが、声もよく出てましたし1番印象に残っています。

2期研究生では、尾崎世里花さんが同じ役を演じましたが、こちらも普段の雰囲気とギャップがありビックリしました。両名とも、一皮剥けたのではないでしょうか。

 

メンバーをピックアップしましたが、全体的にクオリティが高く練習の成果を感じました。谷口まひなさんは、役の関係で台詞が少なかったですがワンランク上の気もしました。

STU48「Selfish amity's」で残念だった点

もう終わったことですが、先に2期研究生の公演を見たかったです。

前日に、一期・ドラフト3期の先輩方の舞台を観ると、どうしても比べてしまいました。

先輩方は、博多座や他の舞台の経験もあり上手くて当たり前。連日観るには、先輩方を後にしてあげてほしかったですね。

日にちをあけて、改めて2期研究生の舞台を観ると比較せず観れました。連チャンで観るものではないかもしれません。

2期研究生の舞台で、手の場所がわからないのか終始ブラブラしてるメンバーが気になりました。身ぶり手ぶりは、お芝居で重要かもしれません。

身ぶり手ぶりなど細部にこだわることは、ダンスにも影響するので表現力として身につけて欲しいと感じました。

 

STU48「SEPTプロデュース公演」はdmmでご覧になれます。

一期生・D3と2期研究生のシャッフル公演も今後披露されるので楽しみです。

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