「アイドルとは何か?」
現代のアイドルシーンは、大手アイドルグループや地方特化型グループ、ライブ活動を主にしたグループなど多様化しています。
また、アイドルグループ運営によるメインコンテンツも「音楽やパフォーマンス・作品」を主にするグループや、チェキ会や撮影会など「イベント」を主にするグループなど多様化しています。
以上のように、多様化しているアイドルシーンが「アイドル」のひと言で語られる状況にモヤモヤした気持ちを抱くことがありました。
そこで今回は「アイドルとは何か」を考え、アイドルを応援すること、アイドルになりたい人が間違わないグループ選択、運営方針の在り方などの参考になればと思います。
目次
アイドルとは何の略?何語?
アイドルは、英語の「idol」(偶像・崇拝される人や物)から転じて「人気者」の意味となり、現在では「熱狂的なファンを持つ若い歌手・俳優・タレント」などをいいます。
邪神崇拝や偶像崇拝の意でイドラチリア「idolatria」の語もキリシタン諸文献に散見され、これはギリシャ語の「eidololatria」に由来するようです。
稲増龍夫やカネコシュウヘイは、日本の芸能界における「アイドル」を『成長過程をファンと共有し、存在そのものの魅力で活躍する人物』と定義しています。
「アイドル」という言葉はいつから?
1960年代、産業としての映画の衰退、本格的なテレビ時代の到来により、グループ・サウンズのブームが巻き起こる過程で、「スター」と並行して「アイドル」の呼称が用いられるようになりました。
1971年に日本テレビで「スター誕生!」というプロ歌手になるための登竜門的なテレビ番組が始まります。この番組からデビューした若手歌手たちは「アイドル」と呼んで売り出され、これが「アイドル」の呼称を広めるきっかけになったといわれています。
1980年代後半には、歌手として活躍する「正統派アイドル」と違う分野で活躍するアイドルを「バラエティアイドル」と呼称するようになりました。
2000年代には、「グラビアアイドル」の人気が高まり、バラエティアイドルとしてテレビ番組で活躍するようになります。
近年は、AKB48グループや坂道系グループの活躍により「アイドルブームが起きたこと」や「SNSの発展」により、自身を「アイドルである」と名乗ればアイドルになれる風潮があります。
飲食店なぜ「アイドルタイム」と呼ぶの?
飲食店スタッフの間で使われる「アイドルタイム」のアイドルは「idle」であり「仕事がない・暇な」意味があります。
なので「idle time」は「店舗が暇な時間・非稼働時間」の意味として使われます。
*使用例 『アイドルタイムに○○(仕事内容)して下さい』
「乃木坂46を応援する時間」ではないので、飲食店アルバイトする時は気をつけましょう。
ちなみに、ランチタイムの12~13時や19~21時がピークタイム(忙しい時間帯)で、14~17時がアイドルタイムになる飲食店が多いです。
アイドルはどんな仕事?
ステージの上で華やかな衣装をまとい、歌やダンスなどのパフォーマンスでファンを楽しませるのが「アイドルの仕事」とみられるのが一般的です。
ライブやコンサートの日程が決まると、優れたパフォーマンスをするために長期間にわたってレッスンやリハーサルを行います。
しかしながら、近年のアイドルブームやSNSの発展により「アイドル自身がコンテンツ」になっています。
また、「アイドル」は歌やダンスだけでなく、俳優・声優・モデルの仕事などもこなす「総合芸術」の側面があります。
実在の人物である「アイドル」は3次元である一方で、アニメ・ゲーム・漫画のキャラクターやボーカロイド、Vtuberのように二次元アイドルも存在します。
「アイドル」という言葉のあいまいさを分類する
2010年代の女性アイドルブームにより「アイドル」について語られる場面が増えました。アイドルファンの界隈はもとより、芸能・文化批評、経済学、宗教学、心理学など色々な切り口から「アイドル」が論じられています。
アイドルは、先ほどご紹介した「熱狂的なファンを持つ若い歌手・俳優・タレント」などを表す存在である一方で、アイドルファンを「オタク」と呼び共感されにくいマニアックな趣味の対象ともされています。
「アイドル」という言葉を聞くと、個々人はアイドルについて「それなりのイメージ」を描くことができますが、それぞれの目に映るアイドルの姿や「アイドル」という言葉に託す意味も、実はその都度大きく違っています。
「アイドル」という言葉のあいまいさが「アイドル業界の面白さ」でもありますが、その「あいまいさ」を利用し(わたしの思う)アイドルの価値を損なう原因になっているようにも感じます。
そこで、「アイドル」という言葉のあいまいさを分類し本質を考え、ファンとしての推し活に反映したり、ファンダムの在り方を見つめ直す機会となれば幸いです。
香月孝史著『「アイドル」の読み方』では、次のように分類されています。
魅力が実力に優るものとしての「アイドル」
芸能ジャンルとしての「アイドル」
「偶像」としての「アイドル」
先ほどご紹介した、「アイドル」という言葉の語源である英語の「idol」(偶像・崇拝される人や物)から考察されるパターン。
偶像崇拝の視点から現代アイドルを考える場合、ネガティブな評価として用いられることが多いのが特徴です。
例えば、『アイドルは偶像だから○○してはいけない』『○○するなんてアイドルじゃない』などの形で使われがちです。このような発言をする方の意識の中では、「偶像崇拝としてのアイドル」という考え方が強いといえます。
「偶像崇拝としてのアイドル」という考え方が一般的な時代もあったようですが、テレビ番組「スター誕生」の放映が開始され「アイドル」という言葉の意味が変わっていきます。
テレビ番組「スター誕生」の放映が開始され多くのアイドルが誕生しました。しかしながら、それが一因となり「アイドルとファンの関係は、より親密で馴れ馴れしいもの」に変わったといわれています。
この流れを現代であてはめると、SNSや「会いに行けるアイドル」というコンセプトにより、以前にもまして「アイドルとファンの関係は、より親密で馴れ馴れしいもの」に変わったと理解できます。
アイドルとファンの関係は「より親密で馴れ馴れしいもの」が一因となり、「偶像崇拝としてのアイドル」より「軽く見られる」風潮が始まったようです。
一方で、アイドルファンは「より親密で馴れ馴れしいもの」を神格化する意識として「失われた偶像性を補完する役割」で、アイドルに対する「恋愛禁止」の意識を強めているように感じます。
「魅力」が「実力」に優るものとしてのアイドル
AKB48グループのプロデューサー秋元康氏は『AKB48は高校野球』と例えています。
「高校球児の一生懸命さ」「高校球児が全員プロ野球選手になれるわけではないこと」から、成長過程をアイドルのエッセンスとしています。この「成長過程」を応援する形は「宝塚歌劇団」をモチーフにしたともいわれています。
「魅力」には主に容姿や若さ、「実力」には歌やダンス・演技などの上手さがあるのですが、必ずしも「実力が魅力を上回る必要が無い」のがアイドルの特徴です。
アイドルファンの有名な言葉『可愛いは正義』は、魅力が実力に優るアイドルを表す分かりやすい例といえます。
先ほどの「偶像としてのアイドル」と同じく「魅力が実力に優るアイドル」は「存在としてのアイドル」といえます。
存在としてのアイドルは、その人物の職能が何であれ「人気者」であることが「アイドル」であることの根拠となっています。
ジャンルとしての「アイドル」
2010年代から続く「女性アイドルブーム」により、ジャンルとしての「アイドル」は多様化しており、現在は「自身の名乗り」でアイドルになれる時代となりました。
*自身の名乗りとは『わたしアイドルやってます』と表明すること
- AKB48グループや坂道系グループを筆頭としたメディアスターとしてのアイドル
- ライブハウスなどの活動が主となるライブアイドル(地下アイドル)
- 地方を拠点に活動を行うローカルアイドル
上記のような活動規模や場所が異なっていても、ジャンルとして「アイドル」と呼ばれます。
ジャンルとしての「アイドル」には、歌やダンスを形式的な主活動とする傾向が強い一方で、イベントにおけるチェキ会・サイン会・ツーショット写真会などを行うことがあり、ジャンルとしての「アイドル」は一言で表せないものとなっています。
また、ジャンルとしての「アイドル」活動の方向性は、運営会社の意向が大きく関係しており、アイドルを目指す人にとっては重要なポイントになっていると感じます。
例えば、乃木坂46合同会社代表の今野氏は『アイドルは総合芸術であるべき』を掲げており、乃木坂46グループは総合芸術の色合いが濃いのが特徴です。
*総合芸術…楽曲・MV映像・歌唱力・舞を基調としたダンスのクオリティーの高さ、舞台・ドラマ・モデル活動で得た表現力など
一方で、地方を拠点とし活動するグループは『地方再生・活性化』が目標であったり、地方の特産物を売ることが目標であり、芸術的な色合いが薄くなる傾向にあります。
ライブアイドル(地下アイドル)の場合は、運営の資金力の点からもライブや物販が主になりやすい傾向がうかがえます。
以上のように、アイドルになりたいと考えている人は「自分のなりたいアイドル」活動をしているグループを選択すべきであり、それを見誤ると自身が望まない活動を続けることになります。
昨今の、アイドル運営とメンバーの揉め事やメンバーの体調不良による離脱などの背景には、運営方針が大きく関わっていると思われます。
また、ライブハウスを拠点として活動する地下アイドルの増加には、以前の「バンドブーム」に近いものを感じます。わたし自身、バンド活動していましたが暮らしていけずやめました。
アイドルとバンドの違いは、歌やダンスなどの活動だけでなく「イベントにおけるチェキ会・サイン会・ツーショット写真会」などで収益をあげ生活が成り立つ可能性があることでしょう。
話がそれましたが、ジャンルとしての「アイドル」は幅広い活動をしており、「定義するのが難しい」ということが理解いただけたのではないでしょうか。
不確かな「アイドル」で語られる現状
例えば、有名アイドルグループなどのメンバーがスキャンダル流出したときSNSで多くの批判や擁護がみられます。
しかしながら、「偶像としてのアイドル・魅力が実力に優るものとしてのアイドル(存在としてのアイドル)」「ジャンルとしてのアイドル」など、アイドルファン個々人の捉え方で議論されており、解決することなく炎上はさらに激しいものになることが多いです。
固有の「ジャンルとしてのアイドル」と、「存在としてのアイドル」とが混交したままの「アイドル観」で議論しても分かりあえない
ただ、忘れてならないのは「アイドルも生身の人間である」ということ
メンバーのスキャンダルに対して、SNSなどで叩いたり・面白がり炎上を強めるような投稿は控えたいところです。誹謗中傷は論外。
『好きだから応援する』『気に入らないなら近づかない』というのが、わたしのスタンスです。
わたしの「アイドル観」としては、乃木坂46合同会社代表の今野氏が述べる『アイドルは総合芸術』がしっくりきますし、それを目標として活動してる乃木坂46が好きです。
「アイドルの恋愛禁止」については後半に述べますが、それ自体にあまり興味がなく「作品のクオリティー重視」です。わたしが握手会やお話会といったイベントに参加しない(興味ない)のが理由かもしれません。
アイドルの分類やアイドル観について詳しくは、香月孝史さんの『「アイドル」の読み方」をご覧ください。とても丁寧に詳しく書かれています。
あなたの「アイドル観」を明確にすると応援したいグループやメンバーも明確になるのではないでしょうか。加えて、あなたのアイドル観に合わないグループやメンバーを認める「寛容さ」も身につくと思います。
「アイドル」の読み方 混乱する「語り」を問う (青弓社ライブラリー 81) [ 香月 孝史 ]
アイドルは何歳まで?
芸能界での女性アイドルは「若さ」を求められる傾向があり、26歳前後でアイドルグループから卒業されることが多い印象です。
しかしながら、アイドルブームにより「年齢問わず活躍するメンバーが存在すること」「ファンや世間が寛容になったこと」で年齢について言及されることは少なくなった印象があります。
「アイドル」の社会的役割は大きい
わたしにとって「アイドル」とは、音楽やパフォーマンスなど作品により感動を与えてくれる存在であり、時にはSNSやメールサービスのようなコンテンツで癒しを与えてくれる存在でもあり、「何か行動するきっかけ」を与えてくれる存在でもあります。
とくに、「何か行動するきっかけ」としてのアイドルの存在は、社会に大きく貢献しているように感じます。
例えば
- 新しい「SNSを使用する」きっかけ
- ライブやイベントに出向くため「旅行する」きっかけ
- 音楽や舞台など「芸術作品にふれる」きっかけ
- 「ラジオ」のような旧来のコンテンツの有能性を再認識するきっかけ
- 乃木坂46による「献血」「国消国産」を考えるきっかけ
- 新内眞衣さんによる認知とSTU48による「ふるさと納税」をしてみるきっかけ
- AKB48とファッションブランドの提携による「オシャレになる」きっかけ
- NFTのような「新しい文化を知る」きっかけ
- 乃木坂46楽曲「きっかけ」は良い曲
最後にわたしの好きな乃木坂46の宣伝を入れてしまいましたが、アイドルの社会的役割は非常に大きく感じます。ちなみに、乃木坂46「きっかけ」の作曲者:杉山勝彦さんによる別曲「君の名は希望」を聞いて『自殺するのをやめた』というエピソードがあります。
アイドルの楽曲が人の命を救った…
健全なアイドル運営がなされるなら、アイドルは「現代のヒーロー・ヒロイン」になりうる可能性を秘めています。
なぜ「アイドル」を好きになるのか?
わたしは10年くらい前にAKB48の楽曲が、従来のアイドルとは違った雰囲気であったのがきっかけでアイドルを好きになりました。
近年のアイドルブームは、以前の「バンドブーム」のような面影がありアイドルグループが多様化しています。
しかしながら、アイドルを好きになる理由には、「脳科学・心理学」が関係しています。
疑似恋愛
欲求不満・現実逃避
アイデンティティー
投影
単純接触効果
サブリミナル効果
時間を持て余しているから
ドーパミンの影響
自分の好みの人を見ると脳内では快楽ホルモンの「ドーパミン」が分泌されます。
また、SNSによりアイドルに対して「批判ばかりしている人」はドーパミン中毒になっている恐れがあります。
疑似恋愛
アイドルファンとなり、恋愛感情を抱いてしまう「疑似恋愛」=「ガチ恋」ともいわれます。
「恋をしている状態」はドーパミンの影響に加えて、幸せ物質「セロトニン」で満ち溢れるらしいですが、アイドルにガチ恋したら地獄です。心が暴走する前に、自身で対処しましょう。
個人的に「疑似恋愛」目的としてアイドルにはまるのはオススメしません。
欲求不満・現実逃避
日常生活で強いストレスを抱えている人ほど「何かしらに依存しやすい」といわれています。
アイドルは、つねに笑顔で優しく対応してくれることから「アイドル」に依存するようです。
日常生活がうまくいかない「欲求不満」から孤独感や不安の防衛反応としてアイドルを好きになります。
現実逃避の側面もあり、日常生活を改善することも考える必要があります。
アイデンティティー
同じグループやメンバーを応援している人は、SNS上や現場で交友をもちます。
また、アイドルグループには個々にアイデンティティーや雰囲気があり、それに属することで「孤独感」を和らげようとしているのではないでしょうか。
社会的に孤独な人を守るのは、アイドルの大きな功績に感じます。
投影
「投影」とは、自分の心を他者に押し付けること。
アイドルは、スキルやキャリアの成長をコンテンツにしている側面があります。そのアイドルを応援することにより、自分の夢を叶えようとする心の動きがあります。
単純接触効果
単純接触効果「人の対象への好感度は、その対象との接触回数に依存する」
アイドルの「握手会」は、単純接触効果そのものです。わたしが「握手会」や「お話会」に参加しない理由のうちの1つです。
憧れの可愛らしいアイドルと接触して、会話してハマらない訳がありません。
サブリミナル効果
「サブリミナル効果」ある知覚刺激が非常に短時間であるなどの理由で、意識としては認識できないが潜在意識に対して一定の影響を及ぼすことができる効果のこと
近年のアイドルはグループで活動することが多い理由として、サブリミナル効果が使いやすいのではないかと思います。
音楽番組やMVでグループによる大人数の場合、一人一人の映像は極めて短く他のメンバーに切り替わります。
好きなメンバーを見たいので何回も見ているうちに、潜在的な情報が脳に刷り込まれていきます…少し怖いですね。
時間を持て余しているから
アイドルを好きになる・ハマルには「多くの時間」が必要です。
『自分の人生に向き合わず、時間を持て余しているからアイドルにハマルんだー!』という、アイドルを好きになる行為に対して否定的な意見がみられます。
しかしながら、孤独感や欲求不満から社会的に乖離してしまい、寂しさを理由として「犯罪に手を染める」くらいなら、将来有望なアイドルを好きになり応援して成長を見守ったり、アート作品や映像作品に感動したり、アイドル現場に赴き同志と語らい交友を深めるほうが、よっぽど健全だと思います。
詳しくはこちらをご覧ください
アイドル「恋愛禁止いつから」について
多くの女性タレントを抱えるオスカープロモーションでは、所属タレントに対して「20歳以降にデビューした場合は、デビュー後5年まで禁止」「10代にデビューした場合は、25歳まで恋愛禁止」といったルールがあることが、同社に所属する菊川怜により明かされました。
上記のように、アイドルにも所属事務所との間で「不倫のような恋愛は禁止」とされている場合があります。
「アイドルの恋愛禁止」が当然のことのように大きく扱われ始めたのは「AKB48」が登場してからといわれています。
AKB48のプロデューサー秋元康氏は、そのような風潮に乗り「恋愛禁止条例」と題した劇場公演を開催したり、スキャンダルが露出したメンバーを異動させるなどを行っています。
また、スキャンダルが露出したメンバーが「坊主頭にする」ことにより、メンバーの中には内在的に「アイドルは恋愛禁止」と強く自覚させている側面も感じます。
AKB48初代センターの前田敦子さん曰く、AKB48が恋愛禁止になったのは『自身のアイドル時代の恋愛が原因ではないか?』と語っておられます。アイドル当時の前田敦子さんの恋愛が「仕事に支障をきたす良い恋愛ではなかった」からのようです。
一方で、NGT48騒動の第三者委員会で発表された恋愛に対する運営の意向は「不倫のような不適切な男女交際なら契約解除しうる」とされていますが、「AKB48の一員としてふさわしくないと判断された場合」のように恋愛について明確に記述されていません。
詳しくはこちらをご覧ください
「アイドル恋愛禁止」に終止符⁈ファンに認めてもらえる方法とは
まとめ
今回は「アイドルとは何か」について考えてみました。
現代では、『わたしアイドルやってます』のような「自身の名乗り」でアイドルになれる時代となりました。
大手アイドルグループから地下アイドルまでを見渡すと、以前の「バンドブーム」に近いものを感じます。
しかしながら、「アイドルとバンド」が違うのは、メジャーにならなくても物販やチェキ会のようなイベントで収入が成り立つこと。
そこで売られているのは、音楽やダンスのような「ジャンルとしてのアイドル」ではなく「存在としてのアイドル」
存在としてのアイドルをメインコンテンツにした場合、恋愛禁止や過剰なサービス、ストーカーや誹謗中傷など犯罪にまで発展する危険性を感じてしまうのはわたしだけでしょうか…
「自身の名乗り」でアイドルになれる時代であるからこそ、運営方針やメインコンテンツが重要に感じます。
『アイドルになりたい』とお考えのかたは、当該グループがどのような運営方針で何をメインコンテンツにしているかを見定める必要があるでしょう。