わたしは音楽が好きで、ロックから始まり、パンク、オルタナ、jazz、オーケストラと好きなジャンルが広がり最終的にアイドルにたどり着いた。
結成して数年後のAKB48は「アイドルとして今までにない魅力的な楽曲」が多くあったからだ。
その後、坂道系の乃木坂46・欅坂46(現在は櫻坂)の楽曲に惹かれていくこととなる。
現在のCD1枚に対するコストパフォーマンスの高さは「乃木坂46がズバ抜けている」これは、後で説明する『CD販売のこれからとは』に繋がることなので冒頭で述べた。
目次
「アイドルCD積む」の意味
「CDを積む」とは、同じCDを複数枚購入するということ。また、定価以上でチケットを購入するなどにも積むという言葉は使われる。
どうしても行きたい公演やライブ・イベントなど良い席や待遇を「お金を積むことで解決する」ことから「積む」と呼ばれる。
「横積み」と呼ばれる転売行為は、禁止になっていることもある。
「CDを積む」のは推しメンへの貢献?
熱狂的なアイドルファンは「推しメンの人気」や「グループ内での地位向上」また「グループを人気させる」ためCDを積む。
すべてのアイドルグループが同じではないが、メンバーの握手券売り上げ(CDの特典)で、グループ内での序列が決まるところもあるらしい。
一見するとメンバーの為のように思うが「購入者が握手などイベントに参加したいから」でもある。
まあ理由は何にしろ、多くのCDを積むのはグループやメンバーにとって芸能活動のためにプラスになるのであろう。
しかし、CDを積むファンの中には、多く購入しメンバーとの関係が深いことによるマウントをとる人もいる。好きにすればいいと思うが、運営側がイベントの為に「多くのCDを積むのが偉い」のようなスタイルを助長するのはやめたほうがいい。
「CDを積むファン至上主義」を繰り返すと、ライト層が飛んだり新規ファン獲得が難しくなる。なぜなら、承認欲求を満たす商売が増えたり、CDを積むファンに依存した商売をすると「ライト層などは面白くない」からだ。
『あなた達は何屋さんなの?』と思ってしまう。CD販売し音楽やパフォーマンスを発信するのなら、その道でしっかり勝負すべきだ。
芸術性を失ったとき、ゲスイ商売になる
「CDを積む」ことで得た人気は「それ以上でも以下でもない」
話は少しそれたが「CDを積む」ことで救われるメンバーは存在する(個別握手券などの売り上げで序列があるグループでは)のだが、それは一過性のものであり「本当の人気は、実力で勝ちとらなければならない」
わたしは積むタイプではないし、イベントに参加するタイプでもないから、そのように思うのかもしれないが、推しメンに何か伝える機会があるなら「芸を磨け」という。
ファンは「スキャンダル1発で飛んだり、アンチになったり、他のメンバーに推し変したり」他人の気持ちを操るのは至難の技だからだ。
身につけた「スキルや知識・経験は、どんなことがあっても自分を裏切らない」
お金で解決できることは「それ以上でも以下でもない」し、わたしにとっては価値がない。
余談だが、推しメンを本当に応援するのは「卒業した後」だと思ってる(芸能活動を続けるなら)
「CDを積む」とは何枚から?皆んなどれくらい買ってる?
アイドルがCDを発売したとき、収録されてるタイプが分かれていることが多い。
例えば「A〜Dタイプ」のように。この場合、収録内容が違うので「純粋に内容に興味があるため」購入している(わたし)
CDを積むとは「まったく同じ内容のものを2枚以上購入した場合」ではなかろうか。
なぜ同じ内容のCDを積む(購入)のかというと「特典の握手券やイベント参加券」「応援してるメンバーの為」のような理由が多い。
Twitterなどで見かける人の中には、ダンボール山積みの「業者の仕入れ」みたいになってる人もいる。皆さんは平均何枚くらい同じCDを購入するのだろうか。
同じCDを何枚購入したことがありますか?
- 2〜4枚 30%
- 5〜9枚 13%
- 10〜19枚 17%
- 20〜29枚 9%
- 30〜49枚 11%
- 50〜99枚 14%
- 100以上 6%
平均28.2枚 最低2枚 最高300枚
https://cancam.jp/archives/118129 より引用
以上のように「意外と2〜4枚が多い」ことがわかる。レーベル側が「2〜4タイプ内容が違うバージョンを発売してくれる」ので、それを購入してる形だ。
レーベル側からしても、2~4枚が「一般的な人に購入してほしい枚数」なのだと推察できる。
「2~4枚購入者をライト層」と考えると「CDを積む人至上主義」の商売をしてしまうと、約30%のファンを失うということだ。CDを積むのは自由だ。でも、CDを積む購入者を軸に考える経営をすると「ライト層を切り捨てる」ことになる。
聡明な運営は、このことを理解している。
複数買いで「積んだCD」購入後どうする?
業者並みに購入した数百枚の同じCD。購入後、どのように使用してるのだろうか?
周りの人に配る「布教活動する」
職場や知人に配る布教活動は、Twitterでもみかける。しかしながら、知人に配る布教活動は「最初の1枚」は喜ばれても「興味のないグループのCDを何回も貰っても迷惑」という意見もある。
知人が好む音楽を知っており、同じ系統のグループなら喜ばれるが、まったく趣味のない音楽は正直つらい。
そのようなこともあり、知人に配布することをあきらめて「誰もが持ち帰れる所に置いて」布教活動する人もいるようだ。
居住地域のルールに従って処分する
CDを積むと『簡単に処分できない』のが悩みとなる。
なぜなら、自治体によって「CDとケースを同一のゴミとして扱わず」仕分けが必要であったり「1度にたくさんのCDをゴミに出すと一般ゴミとして回収してくれない」からだ。
CDをゴミとして処分するなど「音楽好きなわたしからすると悲しい話」だが、数百枚積むとそうなるのは必然だろう。
「10枚ずつ位を目安」に少しずつ捨てると回収してくれるらしい。
同一商品「買取可能」なところに売る
「劇場版」と呼ばれる一般販売されない「握手券などのイベント参加券メインのCD」は買い取りされることは難しいが、通常盤と呼ばれる「特典DVDや Blu-rayが付属されてるものなら」買い取りしてもらえることもある。
わたしが乃木坂46・櫻坂46のCDを購入する理由は「特典DVDや Blu-rayの内容が充実してる」からだ。なので、それらが付属してるCDなら買い取りしてくれる可能性があるのだろう(価値があるから)
メルカリなどで販売する
中古CDショップや業者に買い取ってもらうより、メルカリなどを利用して自分で販売するほうがリターンが大きいことがある。
なぜかというと、当然だが「自分とお客様の間に買い取り業者を挟まない」からだ。そのかわり、住所書きや梱包、送料も自己負担となる。
これからのCDの価値はどうなるのか?
わたしは音楽配信サービス「Apple Music」を使用している。月額千円ほどで聞き放題だ。
最近、使い始めたのだが『こんな便利なものがあるのか!』と衝撃を受けた。好きなアイドルグループの楽曲を発売日の一週間前からダウンロードして聞くことができる。もはや、訳がわからない。
「発売日前」に聞けるのだ
- 発売日前に聞ける
- 他の音楽も聞き放題
- 月額たったの千円
以上のことをふまえると「CDの価値は特典で決まる」といえる。
握手券などのイベント参加券のみならず、ライトユーザーを狙うなら「特典DVDやBlu-rayの内容」もポイントになる。
人気を落としてる・人気がないグループのCD特典は「お粗末なこと」が多い。お粗末な特典内容なら、わたしのような音楽好きなユーザーは「Apple Musicなどの音楽配信」で事足りるのだ。
現在人気してる、乃木坂46・櫻坂46の特典はズバ抜けて良い内容だ。
先日発売された「乃木坂46のFingers crossed」は発売日前に配信にて全曲ダウンロードしたのだけれど、特典Blu-rayの内容が気になり(メンバー全員の個人PV)結局、通常盤の4タイプ全てを購入した。
乃木坂46や櫻坂46など坂道系が人気してる理由の1つとして「音楽やMV・特典Blu-rayなどの内容をしっかり作っている」ことが考えられる。
それとは逆に、AKBグループは特典内容が手抜きになり衰退したように思う。
日本の音楽評価基準が、オリコンチャートからビルボードランキングにかわりはじめているのも重要な点。
ビルボードランキングでは、CD売り上げ枚数だけでなく、動画再生数やダウンロード数、ストリーミング再生回数など多くの要素で評価される。それにより「人々が本当に興味のあるアーティスト、支持されてるアーティスト」が浮き彫りになる。
今までのような「CD売り上げ枚数のみ」の評価ではなく、本物が正当に評価される時代になった。
以上のことから「CDは音楽を購入するためだけの物」ではなく、もっと重要な「プロモーションを兼ねたツール」になりつつある。それに、早く対応できないアイドルグループは淘汰されるだろう。
余談だが、2021.9月にAKB48のシングルが発売される。AKB48にとって「この1枚」は将来を占うものになるだろう。