私はアイドルグループSTU48をデビュー当時から応援してきた。
しかしながら、来春の船上劇場廃船やコロナ禍とはいえ、最近(2020.9)の運営によるグループの状況は自分には耐えがたいものがある。
なので、来春のSTU48号廃船と共に「私も旅立とうかな」と考えている。
とはいえ今回の記事は、STU48運営やグループを批判する内容ではない
私が伝えたいのは
「自分の思い通りにならないからといって、アンチになっても時間の無駄ですよ」ということ
これは、運営やグループのみならず、メンバーさんに対しても同じように思う。
私のSTU48グループを応援してきた過去を振り返りながら、失望した理由やアンチの無意味を伝えたいと思う。
目次
STU48「船上劇場」に魅せられて
STU48を応援し始めた理由は、ズバリ「世界初の船上劇場」
…ではなく、AKB48のアルバムジャケットで、とても可愛い子を発見したから。
それは、瀧野由美子さん
瀧野由美子さんキッカケで
- もうすぐデビューするグループということ
- 世界初の船上劇場を持つということ
- 瀬戸内7県を巡り地方創生に期待できること
以上のことを知り応援を始めた。
当時の期待に胸を膨らませていた記事はこちら
STU48号出航!
STU48号の改造に月日がかかったこともあり、待ちに待った出航の日には胸が高鳴り目頭が熱くなるほど感動した思い出がある。
正装姿のメンバーを乗せて広島港に入港してくるSTU48号の雄大さ、これから始まる清楚で純真な雰囲気のアイドルグループのワクワク感…
「このグループは日本一になる!」と皆さまも思ったのではないだろうか。
当時のワクワク記事はこちら
STU48「ゴゴリバ公演」は唯一無二の存在
STU48号出航の日、STU48の劇場公演も初めて披露された。
GOGO little Sea birds 公演(略してゴゴリバ)は、今までのAKBグループの公演と違い、他のグループには再現が難しい内容となっていた。
- 1部 AKB48の有名な楽曲
- 2部 海に関する懐メロとメンバーの特技を活かした内容
- 3部 STU48の楽曲
ゴゴリバ公演について、賛否両論あったのだけれど個人的には神公演だったと思う。
1部2部の曲内容を、数ヶ月毎で変えても良かったとも思うが…
気になった点としては、他のAKBグループより高い公演料金と船上で売られていた水500円くらいではないだろうか。
演出家の今村ねずみさんは厳しかったようで「プロとして作品をみせてお金をもらうこと」についてもメンバーは学んだのではないだろうか。
ゴゴリバ公演は、他のAKBグループの公演と違い全体を通して1つの作品・ショーとして楽しめた。
ぜひ、二期研究生のゴゴリバ公演も観てみたい。
ゴゴリバ公演について詳しくはこちら
AKBグループとShowroomイベント
2019年はAKBグループのShowroomイベントが多かったように思う。
Showroomイベントとは、メンバーがモデルや雑誌への出演権をかけ、ファンが星(無料)や有料ギフトを配信者に投げるイベント。
AKB総選挙が開催されなかったこともあり、Showroomイベントが多かった。
総選挙のように一回選抜になるだけではなく、メンバーの夢や目標を叶えれる点はいいのだけれど、課金による札束の殴り合いは目に余るものがあった。
今後も続くイベントなのだろうけど、下品さを感じざるを得ない。
ゴゴリバ公演も回数を重ねると新鮮さを失い、Showroomイベントの下品さでSTU48にも飽き始めていた。
そこで、二期研究生の登場となった…
STU48の二期研究生が大人気
STU48の二期研究生は、ファンの投票で選ばれた。
これもShowroomイベントだったが、本当の意味でのアイドルオーディションの雰囲気があり、従来のモデルや雑誌出演権のものより、はるかに良かった。
Showroomの配信内容やフォロー数・課金の金額なども審査対象となった。
Showroomを使用したオーディションの利点は、メンバーが合格した時点で「ファンを抱えてアイドル活動をスタートできる」ことだろう。
1期生・ドラフト3期生とは違う個性的なメンバーが二期研究生として加入した。
STU48は、主要メンバーを含め多くが卒業しており、少しマンネリ化の印象があったのだけれど、二期研究生加入により新しい風が吹いた。
本来なら先輩達がするべき「違うグループからファンを獲得する役割」も二期研究生が成したように思う。
モチベーションが下がったファンの皆さんも、二期研究生加入によりテンションが上がった印象を感じた。
STU48二期研究生で特にオススメしたいメンバーはこちら
吉崎凜子さんは天才
Showroomをみて笑い泣きしたのは初めて。
しかし彼女が目指しているのは王道アイドルであるというのが、さらに魅力的でもある。
田中美帆さんはShowroomオーディションの頃から、欅坂46の菅井友香さんに似てると話題であった。
才色兼備でストイック・歌声もビジュアルもよく非の打ち所がないアイドル
原田清花さんは、おっとりとした雰囲気ながら面白さもある天性のアイドル
抜群のルックスと絵が描けるという芸術性も魅力
そんなSTU48二期研究生の個性的な逸材の加入により、グループが盛り上がっていくかにみえた。
しかし、また不運がやってくる…
STU48は不運なグループ
STU48に圧倒的に足りないのは「運」だ
- STU48号改造に日数がかかったこと
- 天災の影響でCD発売が延期・イベントが開催できなかったこと
そして、極めつけは新型コロナウイルスの登場
二期研究生が加入し、一気にSTU48の活動の幅が広がり「スタートダッシュを決めれる」と思った矢先に出鼻をくじかれた。
すでに、4thシングルを発売しており返品やイベント差し替え対応を迫られることになった。
メンバーが増えたということは、それだけ人件費が増えたと考えられる。
メンバーを管理するためのスタッフや住居費も増えたであろう。
まあ、CD売上だけに頼ってはいないだろうが、CD販売に関するイベントやライブ・公演もすべて中止となった。
STU48は、いまだ動画配信のコンテンツも不足しており、独自の動画サイトもなかった。
収入源の目処が立たず、STU48は窮地に追い込まれた印象を受けた。
その流れで次の発表となる
STU48号が2021年春に船上劇場終了
STU48号が「2021年の春で船上劇場の役割を終える」と発表された。これには、吐き気がするほどショックであった。
STU48号は、グループにとって象徴・魂のような存在である。劇場の稼働たった1年あまりで、それを手放すというのだ。
運営側も苦渋の決断だったとは思う。しかし、赤字覚悟でも船上劇場は続けて欲しかった。
瀬戸内のシンボル・アイドルとなるならば…
なぜ「吐き気がするほどショックだった」のかというと、それほど「資金繰りが苦しいのではないか?」と感じたからだ。
STU48号廃船の発表のあと、劇場支配人職を失くす発表もあった。
固定の劇場が無くなるのであれば当然とも思えるが、実際は人件費カットのためだろう。
メンバーや「アイドル」の立場を深く理解している支配人がいなくなると心配だ。
誰がメンバーを守るのだろう…
経営者は、基本的に数字しか見ない。数字でしか語らない。
社会では当たり前かもしれないが、アイドルや芸能界は「芸術」である。
数字だけのモノサシで測れないジャンルではなかろうか。
「あなたの推しメンは何点ですか?数字で答えなさい。ダメな部分を数値化しなさい」といわれて答えれるだろうか。
芸能界で数字しか見ない状況は心配で仕方ない。
- もっと握手券(オンライン券)売りなさい
- フォロワー増やしなさい
- メール会員増やしなさい
- もっとShowroom配信しなさい
- もっとファンを釣りなさいなど…にならないだろうか
私がSTU48号廃船の発表をきいて吐き気がしたのは、そんな「数字至上主義のグループになるのでは?」と直感的に感じたからだ。
さっそく、こんなイベントが開催された。
オンラインチェキ会・サイン会をshowroom配信する意味
オンラインサイン会やチェキ会・お話会などを開催することには、何の異論もない。
コロナ禍における握手会などの代替えサービスだ。
問題は「それをShowroomで配信する必要ありますか?」という点
もちろん個別にzoomを使うより簡単で、管理する人件費の問題もあるのだろう。しかし、わざわざオンラインの模様を配信するのには、他の理由もありそうである。
ファンの嫉妬心をあおり、売上をのばしたい
これは良くない。
人の心の弱みにつけ込んだビジネスモデルに思う。しかしながら、この様なことは今まで握手会で行われており、運営側からすれば何も考えていないかもしれない。
ファンの嫉妬心が大きくなり、売り上げがのびるのは良いだろう。しかし、それ以上にファン同士が仲悪くなったり、メンバーに対する「つきまとい」や誹謗中傷などによる心労を増やさないだろうか。
新規と古参の争いの声も聞こえ始めている。
「簡単に売り上げをのばせること」には「デメリットがある」と覚えておくべきだ。
その他にも…
運営による「弱者切り捨て」の風潮
STU48号廃船、支配人職の廃止の発表があってからのSTU48運営の動きは活発になった。
- STU48の7並べお話会をShowroomで配信
- オンラインチェキ会
- オンラインサイン会
- メンバーグッズの新商品乱発
- オンラインチェキ会ペア・トリオバージョン
- 課外活動ユニット放課後ホームルームなどなど…
他にも、多数の企画やコンテンツが怒涛のように開始されている。
これらが、2ヵ月ほどの間で立て続けに発表された。
ファンのお財布は大丈夫だろうか。
この段階で「お金に余裕がある人と無い人」が振り分けられる。
さらに「クレジットカード決済のみ」の商品もあり、カードを持てない年代のファンも切り捨てることになる…
STU48の7並べイベントでも「高課金が必須であり悔しい思いをした」との声も聞いた。
- メンバーから待遇が良いのは「お金を多く使ってくれる人」にならないだろうか?
- メンバーが太客に依存して大丈夫だろうか?
- 若い世代のファンを増やさなくて大丈夫なのか?
以上のように、運営に対する不信や不満の気持ちを抱いたのだけれど、こんなことを「運営アンチになって言っても無駄である」というのが、今回の記事のポイントだ。
なぜなら、それがSTU48のビジネスモデルだから
不信や不満を一部のファンが感じて、アンチになって発信したとしても運営は変わらないし、気にもしないだろう。
「文句あるなら、よそに行ってくれ」
そう。
運営やグループのビジネスモデルが気に入らないなら、違うグループを応援すれば良いのだ。
AKB・坂道系グループは、各々が違うビジネスモデルを持っている。
そこから、ファンが今の自分にあうグループを見つける必要がある。
各グループのビジネスモデルについて説明しよう。
AKB・坂道系グループのビジネスモデルについて
*個人の見解です
AKBグループ(NMBを除く)
AKBグループは「会いに行ける」を基本としており、アイドルとファンの距離が近いのが売りだ。
それはオンラインになっても同じこと。
そして、ファンの嫉妬心や承認欲求を刺激するビジネスモデルに感じる。
なので、経済的に余裕がある人や、メンバーと近く関わりたい人に向いている。
坂道系グループ
坂道系グループは「プロアイドル」と呼ばれるように、メンバーとファンの線引きは厳しい印象
Showroom配信なども少なく、メディア露出に価値をつけているように思う。
CDやMVの内容にもこだわりを感じる。
握手会を開催していた時も、人気メンバーの全国握手がスケジュールの都合で急に不参加など「握手はあくまでオマケ」のスタンスに感じた。
コロナ禍においても、配信のみで新曲販売されているが、オンラインイベントなどは開催されていない。
ファンにとって、平等的なアイドルといえる。
NMB48
NMBは、AKBグループと坂道系のハイブリッドの印象
メンバーのスキルを高めて個別に自分の道を開拓していくスタイル。
AKBグループも似ているが、違うのは事務所に所属しており、卒業後もNMBは面倒をみてくれること。
事務所に所属の点は坂道系と同じなのだが、オンラインお話会なども開催してる点が、AKBグループと坂道系のハイブリッドなのだ。
卒業後の事務所が決まっているのは、メンバーにとって安心でき、運営側も育成にチカラをいれるだろう。
AKBグループで1番勢いがあるのはNMB48だと思う。
メンバーとファンの距離も「ほどよく良い」のではないだろうか。
*AKBグループは事務所契約できてないメンバーは、卒業後に何の保証もない…
各グループについて詳しくはこちらから
AKB・坂道系グループTwitterフォロワー数の比較
ここで、各グループ公式のTwitterフォロワー数から、人気の度合いを探ってみよう(2020,9,22)
- AKB48 182,052
- SKE48 188,147
- NMB48 116,376
- HKT48 135,627
- NGT48 123,045
- STU48 93,113
- 乃木坂46 1,885,268
- 欅坂46 1,150,381
- 日向坂46 668,052
Twitterフォロワー数がすべてとは思わないが「乃木坂46はズバ抜けている」次いで欅坂46・日向坂46と坂道系の時代である。
なぜこれほど差があるのか?
坂道系は女性ファンが多いようだ。戦略的に女性ファン獲得を狙ってきた結果であろう。
AKBグループは、昔のAKB48を応援していたヲタクが「グループ姉妹店に散っただけ」の印象がある。
新たなファン層を開拓せず進んだ結果である。
NMB48は、山本彩さん、太田夢莉さんなどの主力メンバーの卒業で姉妹店にファンが流れた?(わたしは元NMB48推しでした)それと同時に女性ファンを狙った活動をしていたが、まだ実を結んでない印象であるが、常に攻めの姿勢を感じ好感がもてる。
さて、STU48
STU48は活動3年でこのフォロワー数だ…
なぜこんなにフォロワー数(ファン)が少ないのかについては、今後新たに記事を書きたいと思う。このフォロワー数で「弱者切り捨て」の施策を多く打っており「もうダメだな…」と思っていたところで新たな試みが始まった。
STU48「セトウチライブラリー」で復活なるか?
激しくSTU48に対して応援するモチベーションが下がっていたのだけれど、「セトウチライブラリー」という新たな試みが始まった。
最初はまったく興味がなかったのだけれど、気になり入会してみた。
「セトウチライブラリー」とは、AKBグループ初のアイドルオンラインサロンだった
メンバーと会員が色々と意見をだして、楽しめる企画を共に作ろうというものである。
まだ始まったばかりで手探りだが、これが面白い!
サイトの規約で「内部情報を口外してはならない」から多くは語れないが、今後のSTU48の根幹となるサイトであると思う。
興味があればこちらもご覧ください
「セトウチライブラリー」はSTU48の最後の砦となるだろう。
まとめ
今回は、私のグループ応援の過程を例にして「運営やグループ・メンバーに対するアンチは時間の無駄」であることを解説した。
簡単に例えると、寿司屋に入って「なぜラーメンがないんだー!」と言っても時間の無駄
寿司屋の店員さんに「なぜチャイナドレスを着ないんだー!」と言っても時間の無駄なのだ。
ビジネスモデルが違うから
運営側が対応してくれることは、まず無いだろう。
自分にあったグループ・運営・メンバーを応援すれば良いのだ。
今までは、メンバーを応援するところから始めていたが、これからは運営の方針・コンセプトで「応援するグループを選ぶ時代」になるのではないだろうか。
それほど、アイドルファンはシビアになってきている。
STU48の今後が少し心配だったが「セトウチライブラリー」での復活に期待したい。
メンバーが悲しむことが無いように祈る。